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「和菓子」の血糖コントロールのコツ。一緒に飲むべき飲み物とインスリン対策を医師に聞く

 公開日:2026/03/29

和菓子に含まれる糖質は、摂取後の血糖値に大きな影響を及ぼします。血糖値の変動のしくみを理解することは、健康管理において重要なポイントです。本章では、和菓子を食べた後に身体の中で何が起きるのか、そして血糖値の急上昇を抑えるための食べ方について解説します。

井筒 琢磨

監修医師
井筒 琢磨(医師)

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江戸川病院所属。専門領域分類は内科(糖尿病内科、腎臓内科)
2014年 宮城県仙台市立病院 医局
2016年 宮城県仙台市立病院 循環器内科
2019年 社会福祉法人仁生社江戸川病院 糖尿病・代謝・腎臓内科
所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会、日本不整脈心電図学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心エコー学会

和菓子の糖質・脂質:血糖値への影響

和菓子に含まれる糖質は、摂取後の血糖値に大きな影響を与えます。血糖値の変動を理解することは、健康管理において重要です。

血糖値上昇のメカニズム

和菓子を食べると、含まれている糖質が消化され、ブドウ糖として血液中に吸収されます。このブドウ糖が血糖値を上昇させます。特に砂糖は消化吸収が速いため、食後短時間で血糖値が急上昇することがあります。血糖値が上がると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げようとします。インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませてエネルギーとして利用させるほか、余った分を脂肪として蓄える働きもあります。血糖値が急激に上がると、インスリンも大量に分泌され、その後血糖値が急激に下がることがあります。この血糖値の乱高下は、眠気や倦怠感、さらなる空腹感を引き起こすことがあります。また、このような状態が繰り返されると、膵臓に負担がかかり、将来的に糖尿病のリスクを高める可能性があります。

血糖値の急上昇を抑える食べ方

和菓子を食べる際、血糖値の急上昇を抑えるための工夫がいくつかあります。まず、空腹時にいきなり和菓子を食べるのではなく、食事の後に少量食べるようにすると、ほかの食品と一緒に消化されるため血糖値の上昇が緩やかになります。また、和菓子を食べる前に野菜や海藻類、たんぱく質を含む食品を摂っておくことで、糖質の吸収速度を遅らせることができます。食物繊維は糖質の吸収を穏やかにする働きがあるため、和菓子と一緒に抹茶や緑茶を飲むことも有効です。さらに、和菓子を食べた後に軽い運動をすることで、血液中のブドウ糖が筋肉で消費され、血糖値の上昇を抑えることができます。歩行などの軽い活動でも効果が期待できます。こうした工夫を取り入れることで、和菓子を楽しみながら血糖値への影響を最小限に抑えることができます。

まとめ

和菓子は日本の伝統的な食文化であり、適切に楽しむことで生活に彩りを加えることができます。一方で、糖質が多く含まれているため、健康管理においては注意が必要です。本記事で紹介したように、カロリーや糖質、脂質の特徴を理解し、自分の健康状態や目標に合わせて摂取量や頻度を調整することが大切です。特に糖尿病や肥満が気になる方は、医療機関と相談しながら、安全に楽しむ方法を見つけてください。和菓子を完全に避けるのではなく、賢く付き合うことで、心身ともに豊かな生活を送ることができるでしょう。気になる症状がある方や、食生活について不安がある方は、専門医や管理栄養士への相談をおすすめします。

この記事の監修医師