和菓子vs洋菓子。ダイエット中に「選んでいい甘味」とは?【医師解説】

和菓子と洋菓子は、どちらも甘味として楽しまれていますが、使用される材料や製法が大きく異なります。その違いは栄養成分にも反映されており、身体への影響も変わってきます。本章では、脂質含有量の差や植物性材料を中心とした構成の観点から、和菓子ならではの特徴を確認していきます。

監修医師:
井筒 琢磨(医師)
2014年 宮城県仙台市立病院 医局
2016年 宮城県仙台市立病院 循環器内科
2019年 社会福祉法人仁生社江戸川病院 糖尿病・代謝・腎臓内科
所属学会:日本内科学会、日本糖尿病学会、日本循環器学会、日本不整脈心電図学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本心エコー学会
和菓子の健康効果:洋菓子との比較から見えるもの
和菓子と洋菓子は、どちらも甘味として楽しめますが、使用される材料や製法が大きく異なります。その違いは栄養面での特徴にも反映されており、健康への影響も変わってきます。
脂質含有量の違いとその意味
和菓子の大きな特徴の一つは、洋菓子に比べて脂質の含有量が少ない傾向にあります。洋菓子にはバターや生クリーム、卵といった動物性脂肪を多く含む材料が使われることが一般的ですが、和菓子は主に小豆や砂糖、米粉などの植物性材料で作られています。脂質は1gあたり9kcalとエネルギー量が高く、摂りすぎると体重増加や脂質異常症のリスクが高まります。和菓子は同じ重量でも脂質が少ない分、総カロリーを抑えられる傾向にあります。また、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、血中コレステロール値を上昇させる可能性が指摘されています。その点、和菓子は飽和脂肪酸の摂取を抑えやすい選択肢といえるでしょう。
植物性材料中心の構成がもたらす利点
和菓子が植物性材料を中心に作られていることは、食物繊維やミネラルの摂取につながります。小豆や栗、さつまいもなどは食物繊維を含み、腸内環境の改善に寄与します。また、これらの素材にはカリウムやマグネシウムといったミネラルも含まれており、体内の様々な機能を支える役割を果たしています。一方で、洋菓子に使われる乳製品にもカルシウムやたんぱく質といった栄養素が含まれていますが、同時に脂質も多く摂取することになります。和菓子は脂質を抑えながら植物性の栄養素を摂取できる点で、バランスの取れた選択肢となり得ます。ただし、どちらも糖質を多く含むため、摂取量には注意が必要です。
まとめ
和菓子は日本の伝統的な食文化であり、適切に楽しむことで生活に彩りを加えることができます。一方で、糖質が多く含まれているため、健康管理においては注意が必要です。本記事で紹介したように、カロリーや糖質、脂質の特徴を理解し、自分の健康状態や目標に合わせて摂取量や頻度を調整することが大切です。特に糖尿病や肥満が気になる方は、医療機関と相談しながら、安全に楽しむ方法を見つけてください。和菓子を完全に避けるのではなく、賢く付き合うことで、心身ともに豊かな生活を送ることができるでしょう。気になる症状がある方や、食生活について不安がある方は、専門医や管理栄養士への相談をおすすめします。
参考文献


