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菓子パン好きは要注意!WHO基準「1日2g」を簡単に超えてしまう恐ろしい食習慣

 公開日:2026/04/09
トランス脂肪酸の適切な摂取量

どの程度までなら摂取しても問題ないのか、科学的な基準を理解しておくことが重要です。世界保健機関は総エネルギー摂取量の1%未満に抑えることを推奨しており、これは1日2000kcalを摂取する成人で約2g未満に相当します。日本人の平均的な摂取量は国際的に見ると比較的少ないとされていますが、個人差は大きく、加工食品を頻繁に摂取する方では基準を超えている可能性があります。国際機関の指針と日本の現状を把握しましょう。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

トランス脂肪酸の安全な摂取量

どの程度までなら摂取しても問題ないのか、科学的な基準を理解しておくことが重要です。国際機関や各国の保健当局が示す指針を参考に、適切な摂取量を把握しましょう。

世界保健機関の推奨基準

世界保健機関(WHO)は、トランス脂肪酸の摂取量を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えることを推奨しています。これは、1日2000kcalを摂取する成人の場合、トランス脂肪酸として約2g未満に相当します。この基準は、心血管疾患のリスクを低減するために設定されたものです。WHOは2018年に「REPLACE」という行動指針を発表し、工業的に生産されるトランス脂肪酸を2023年までに食品供給から排除することを目標に掲げました。この目標は、トランス脂肪酸が予防可能な死亡原因の一つであり、年間50万人以上が関連疾患で亡くなっているという推計に基づいています。日本でも、この国際的な動きに沿った取り組みが進められています。

日本における摂取状況

日本人のトランス脂肪酸摂取量は、国際的に見ると比較的少ないとされています。食品安全委員会の調査によると、日本人の平均的なトランス脂肪酸摂取量は総エネルギー摂取量の0.3%程度であり、WHOの基準である1%を下回っています。これは、日本の伝統的な食文化が魚や大豆、野菜を中心としており、加工食品への依存度が欧米諸国と比べて低いためと考えられています。しかし、個人差は大きく、若年層や加工食品を頻繁に摂取する方では摂取量が多くなる傾向があります。特にファストフードや菓子パン、スナック菓子を日常的に食べている場合は、知らず知らずのうちに基準を超えている可能性があるため注意が必要です。

まとめ

トランス脂肪酸は「食べるプラスチック」という強烈な表現で語られることがありますが、化学的にはまったく異なる物質です。しかし、健康への悪影響は科学的に証明されており、特に心血管疾患のリスクを高めることが明らかになっています。日本人の平均摂取量は国際基準を下回っていますが、加工食品を頻繁に摂取する方は注意が必要です。原材料表示を確認し、ショートニングなどの加工油脂を多く含む食品を避けること、揚げ物の頻度を減らすこと、そして良質な脂質を含む食材を積極的に取り入れることが、健康維持につながります。過度に不安になるのではなく、正しい知識に基づいて日々の食選択を見直していきましょう。気になる症状がある場合や、食生活の改善について相談したい場合は、医療機関や管理栄養士に相談することをおすすめします。

この記事の監修管理栄養士

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