NASHの改善に役立つ飲み物とは?肝機能の改善に役立つ「飲み物の選び方」【医師解説】

コーヒーだけでなく、日常的に摂取する飲み物の選択も肝臓の健康維持において大切な要素です。緑茶やハーブティーなど、肝機能の改善に役立つ可能性のある飲み物がある一方で、清涼飲料水やアルコールなど避けるべき飲み物も存在します。毎日の水分補給で何を選ぶかによって、肝臓への負担が大きく変わってきます。ここでは、NASH患者さんにとって適切な飲み物の選び方について解説します。

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
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コーヒー以外の飲み物とNASH
コーヒー以外にも、NASHの改善に役立つ可能性のある飲み物や、逆に避けるべき飲み物があります。日常的に摂取する飲み物の選択も、肝臓の健康維持において重要な要素です。
緑茶とその他の健康的な飲み物
緑茶に含まれるカテキン類、特にエピガロカテキンガレート(EGCG)は、強力な抗酸化作用を持ち、肝臓の保護効果があることが複数の研究で示されています。カテキンは、肝臓での脂質代謝を促進し、脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。また、抗炎症作用により、肝臓の炎症を軽減する効果も期待されています。
緑茶の摂取量については、1日あたり3〜5杯程度が目安とされています。ただし、緑茶にもカフェインが含まれているため、コーヒーと合わせて摂取する場合は、総カフェイン量に注意が必要です。また、空腹時に大量に飲むと胃に負担をかけることがあるため、食事と一緒に摂取するとよいでしょう。
避けるべき飲み物
清涼飲料水や炭酸飲料、果汁飲料など、糖分を多く含む飲み物はNASH患者さんにとって避けるべきものです。これらの飲み物には、果糖ブドウ糖液糖などの単純糖質が大量に含まれており、肝臓での脂質合成を促進し、脂肪肝を悪化させる主要な要因となります。日常的にこれらの飲み物を摂取していた方が、水やお茶に切り替えるだけで肝機能が改善したという報告もあります。
果汁100%のジュースも、一見健康的に見えますが、果糖が濃縮されており、過剰摂取は望ましくありません。果物を摂る場合は、ジュースではなく、食物繊維を含む果物そのものを適量食べることが推奨されます。果物に含まれる食物繊維は、糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
アルコール飲料は、NASH患者さんにとって原則として避けるべきです。少量のアルコールであっても、すでに炎症や脂肪蓄積が進んでいる肝臓にさらなる負担をかけ、病状の進行を加速させるリスクがあります。
まとめ
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、生活習慣と密接に関連した疾患であり、食事や運動などの日常的な取り組みが改善の鍵となります。食べ物の選び方では、糖質や飽和脂肪酸を控え、食物繊維や良質な脂質、抗酸化物質を含む食品を積極的に摂取することが重要です。コーヒーの適度な摂取は肝保護効果が期待できますが、砂糖の添加は避けましょう。脂肪肝とNASHの違いを理解し、早期発見と適切な対応を心がけることで、重篤な肝疾患への進行を防ぐことができます。気になる症状や検査結果がある場合は、消化器内科や肝臓内科を受診し、専門医の診察を受けることをおすすめします。




