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その体調不良は「二次性低血圧」かも?心臓の病気や神経系の疾患との関連性を解説

 公開日:2026/03/23
その体調不良は「二次性低血圧」かも?心臓の病気や神経系の疾患との関連性を解説

低血圧の中には、何らかの疾患が原因となって生じる二次性低血圧があります。心臓や血管系の疾患、内分泌系や神経系の異常など、背景に隠れている病気を見逃さないことが重要です。これらの疾患による低血圧は、原因となる病気の治療が必要となるため、症状が強い場合や改善が見られない場合は医療機関での詳しい検査が求められます。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

病気に伴う二次性低血圧

低血圧の中には、何らかの疾患が原因となって生じる二次性低血圧があります。このタイプの場合、原因となる病気の治療が必要となります。

心臓や血管系の疾患

心臓の機能が低下すると、全身に血液を送り出す力が弱まり、低血圧を引き起こします。心不全や不整脈、心筋症などの心疾患がある場合、血圧が低くなることがあります。特に高齢者では、心臓の機能低下による低血圧に注意が必要です。
心臓弁膜症も低血圧の原因となることがあります。心臓の弁が正常に機能しないと、血液の流れが妨げられ、適切な血圧が保てなくなります。また、大動脈瘤や血管の異常なども、血液循環に影響を与え、低血圧につながる可能性があります。
血管の拡張が過度に起こる場合も、血圧低下の原因となります。血管が広がりすぎると血液が血管内に分散し、血圧が保てなくなります。敗血症などの重篤な感染症では、炎症反応によって血管が拡張し、急激な血圧低下を招くことがあります。また、長時間の入浴や急激な温度変化などで血管が過度に拡張した場合も、一時的に血圧が保てなくなることがあります。

内分泌系や神経系の異常

ホルモンバランスを崩す内分泌系の異常も要因の一つです。代表的なものに甲状腺機能低下症などがあり、代謝が落ちることで血圧が低くなることがあります。寒がりになる、体重が増えやすいなどの症状が伴う場合は、医療機関での検査を検討しましょう。
甲状腺機能低下症も低血圧の原因となり得ます。甲状腺ホルモンは代謝を調節する重要な役割を持っており、その分泌が不足すると、心拍数の低下や血管の収縮力の低下が起こり、血圧が低くなることがあります。体重増加、寒がり、便秘などの症状も現れます。
神経系の疾患では、神経系の疾患(パーキンソン病など)によって自律神経の働きが低下し、起立性低血圧を伴うケースもあります。これらの疾患では自律神経の機能が障害され、血圧の調節がうまくいかなくなります。糖尿病性神経障害も、自律神経に影響を及ぼし、低血圧を引き起こす原因となることがあります。

まとめ

低血圧は単なる体質と考えられがちですが、日常生活の質に大きく影響を与える問題です。基準値や症状、原因を正しく理解し、食事や運動、生活習慣の見直しを通じて改善を図ることができます。塩分や水分の適切な摂取、規則正しい生活リズム、適度な運動などは、すぐに始められる有効な対策です。症状が強い場合や改善が見られない場合は、背景に他の疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関での相談をためらわないことが大切です。適切な知識と対処法を持つことで、低血圧による不快な症状を軽減し、より快適な毎日を送ることができるでしょう。

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