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「低血圧」の改善に薬は必要?昇圧薬の種類や生活習慣を見直す際のポイントを知る

 公開日:2026/03/27
「低血圧」の改善に薬は必要?昇圧薬の種類や生活習慣を見直す際のポイントを知る

自己管理だけでは改善が難しい場合や、症状が日常生活に大きな支障をきたしている場合は、医療機関での適切な診断と治療が必要です。詳しい問診や血圧測定、必要に応じた検査を通じて、背景に他の疾患が隠れていないかを確認します。症状が強い場合は薬物療法や、弾性ストッキングなどの補助的な治療法が検討されることもあります。ここでは、診断の流れと治療法について解説します。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

医療機関での治療と相談

自己管理だけでは改善が難しい場合や、症状が強い場合は、医療機関での適切な治療が必要です。どのような治療法があるのか、また受診の目安について知っておきましょう。

診断と検査の流れ

低血圧の診察では、まず詳しい問診が行われます。症状の内容、頻度、いつから始まったか、家族歴、現在服用している薬などについて質問されます。日頃感じている症状を具体的に伝えることで、医師が適切な診断を行う手がかりとなります。
血圧測定は基本的な検査です。診察室での測定だけでなく、起立試験といって、横になった状態と立ち上がった状態での血圧を比較し、起立性低血圧の有無を確認することもあります。また、24時間血圧計を装着して、日常生活の中での血圧変動を記録する検査が行われる場合もあります。
低血圧の背景に他の疾患が隠れていないかを確認するため、血液検査や心電図、心エコー検査などが実施されることもあります。甲状腺機能や副腎機能の異常、貧血の有無、心臓の状態などを調べ、二次性低血圧の可能性を探ります。必要に応じて、神経内科や内分泌内科などの専門科への紹介が行われることもあります。

薬物療法とその他の治療法

症状が強く日常生活に支障がある場合、薬物療法が検討されます。低血圧に対しては、血圧を上げる作用のある薬剤が使用されることがあります。代表的なものとしては、血管を収縮させて血圧を上げる昇圧薬や、血液量を増やす作用のあるホルモン製剤などがあります。
ただし、薬物療法は必ずしも第一選択とはなりません。まずは生活習慣の改善や食事療法などが優先され、それでも改善が見られない場合に薬物療法が導入されることが一般的です。薬の効果や副作用については医師とよく相談し、定期的に血圧を測定しながら適切な用量を調整していくことが重要です。
起立性低血圧に対しては、弾性ストッキングや腹部バンドの使用が推奨されることもあります。これらは下半身に溜まった血液を心臓に戻しやすくし、立ち上がった際の血圧低下を防ぐ効果があります。また、重症の場合や薬物療法で効果が得られない場合は、より専門的な治療が必要となることもありますので、医師の指示に従って適切な対応を取ることが大切です。

まとめ

低血圧は単なる体質と考えられがちですが、日常生活の質に大きく影響を与える問題です。基準値や症状、原因を正しく理解し、食事や運動、生活習慣の見直しを通じて改善を図ることができます。塩分や水分の適切な摂取、規則正しい生活リズム、適度な運動などは、すぐに始められる有効な対策です。症状が強い場合や改善が見られない場合は、背景に他の疾患が隠れている可能性もあるため、医療機関での相談をためらわないことが大切です。適切な知識と対処法を持つことで、低血圧による不快な症状を軽減し、より快適な毎日を送ることができるでしょう。

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