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『高血圧』予防のための食事ポイント! 減塩と血圧を下げる食品【医師監修】

 公開日:2026/03/18
高血圧予防のための食事のポイント

食事内容の見直しは、高血圧の予防と治療の両方において中心的な役割を果たします。特に食塩摂取量の管理は血圧コントロールの要となりますが、それ以外にもカリウムやマグネシウムなど、血圧に良い影響を与える栄養素があります。調理方法の工夫や食材の選び方を変えることで、無理なく減塩を実践し、血圧を下げる効果が期待できます。ここでは具体的な食事のポイントと推奨される食品について解説します。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

高血圧予防のための食事のポイント

食事内容の見直しは高血圧予防と治療の両面で極めて重要です。適切な食事により血圧を下げるだけでなく、動脈硬化の進行を抑え、心血管疾患のリスクを減らすことができます。

減塩を実践するための具体的方法

減塩を実践するには、まず現在の食塩摂取量を把握することが大切です。加工食品や外食、調味料には予想以上に多くの食塩が含まれています。食品のパッケージに記載された食塩相当量(ナトリウム量から換算)を確認する習慣をつけましょう。
調理の工夫として、出汁を濃くとって旨味を活かす、酢やレモンなどの酸味を利用する、香辛料やハーブで風味をつける、新鮮な食材の持ち味を活かすなどの方法があります。醤油や味噌は減塩タイプを選び、食卓での追加の調味料は控えめにします。
外食時には、麺類の汁は残す、ソースやドレッシングは別添えにしてもらい少量使う、塩分の多いメニューは避けるといった工夫ができます。漬物や梅干し、塩鮮魚、加工肉などの高食塩食品の摂取は控えめにし、代わりに新鮮な野菜や果物を多く摂ることで、カリウムの摂取も増やせます。

血圧を下げる効果が期待できる食品

カリウムを多く含む食品は、食塩(ナトリウム)の排泄を促し血圧を下げる効果があります。野菜、果物、芋類、海藻類、大豆製品などに多く含まれています。特にほうれん草、小松菜、バナナ、アボカド、納豆、ひじきなどがカリウムの良い供給源です。
マグネシウムやカルシウムも血圧調節に関与するミネラルです。マグネシウムは全粒穀物、ナッツ類、大豆製品、海藻類に、カルシウムは乳製品、小魚、青菜類に多く含まれます。ただし、乳製品では無脂肪か低脂肪のものを選び、脂質の摂りすぎに注意します。
食物繊維は血圧を下げる効果に加えて、糖質や脂質の吸収を緩やかにし、腸内環境を整える働きもあります。野菜、果物、全粒穀物、豆類、きのこ類などを毎食取り入れましょう。魚に含まれるオメガ3系脂肪酸(EPA、DHA)には血管の柔軟性を保つ効果があるため、週に2回程度は魚料理を食べることが推奨されます。

まとめ

高血圧は適切な管理により、健康な生活を維持することができる病気です。自覚症状が乏しくても、定期的な血圧測定と生活習慣の見直しを続けることが重要です。血圧が高めと指摘された方は早めに医療機関を受診し、専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。すでに治療中の方は、自己判断で薬を中断せず、医師の指示に従って継続的に管理していくことが、将来の合併症予防につながります。

この記事の監修医師