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「何」で『高血圧』になるの? 発症メカニズムと種類別の原因【医師解説】

 公開日:2026/03/14
高血圧の主な原因と発症メカニズム

高血圧が起こる理由は一つではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。大部分を占める本態性高血圧は遺伝や生活習慣が関係し、一方で特定の病気が原因となる二次性高血圧も存在します。それぞれの原因を理解することで、自分に合った予防法や治療法を見つけることができます。ここでは高血圧を引き起こす主な要因と、体内で血圧が上がるメカニズムについて解説します。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

高血圧の主な原因と発症メカニズム

高血圧の原因は多岐にわたり、生活習慣や遺伝的要因、他の病気など様々な要素が関わっています。原因を理解することで、効果的な予防や治療のアプローチが可能になります。

本態性高血圧の特徴と要因

高血圧の約90%は、特定の原因疾患が明らかでない「本態性高血圧」です。これは単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って発症します。遺伝的素因に加えて、食塩の過剰摂取、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、過度の飲酒などの生活習慣が関与していると考えられています。
特に日本人は食塩感受性が高い方が多く、食塩摂取量が血圧に与える影響が大きいとされています。食塩を多く摂取すると体内に水分が貯留し、血液量が増えて血圧が上昇します。また、血管を収縮させる物質の分泌が増えることでも血圧が上がります。
加齢も本態性高血圧の重要な要因です。年齢とともに血管の弾力性が失われ、動脈硬化が進行すると、血液を送り出すために必要な圧力が高くなります。40歳以降は血圧が上昇しやすくなるため、定期的な血圧測定と生活習慣の見直しが大切です。

二次性高血圧の代表的な原因疾患

残りの約10%は、特定の病気が原因で血圧が上がる「二次性高血圧」です。原因疾患を治療することで血圧が正常化する可能性があるため、早期発見が重要になります。代表的な原因疾患として、腎臓病、副腎の病気、甲状腺機能異常、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。
腎臓の病気では、腎機能が低下すると体内の塩分と水分の排泄が不十分になり、血圧が上昇します。また、腎動脈が狭くなる腎血管性高血圧も二次性高血圧の原因となります。副腎の病気では、血圧を上げるホルモンが過剰に分泌されることで高血圧が生じます。
若年層での高血圧、急激な血圧上昇、通常の降圧薬で血圧が下がりにくい場合などは、二次性高血圧の可能性を考慮して詳しい検査が行われます。原因疾患が特定できれば、その治療により血圧のコントロールが改善することも少なくありません。

まとめ

高血圧は適切な管理により、健康な生活を維持することができる病気です。自覚症状が乏しくても、定期的な血圧測定と生活習慣の見直しを続けることが重要です。血圧が高めと指摘された方は早めに医療機関を受診し、専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。すでに治療中の方は、自己判断で薬を中断せず、医師の指示に従って継続的に管理していくことが、将来の合併症予防につながります。

この記事の監修医師