目次 -INDEX-

  1. Medical DOC TOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 就寝の何時間前から“スマホ”を控えた方がよい? 『春バテ』を回避する生活習慣とは?

就寝の何時間前から“スマホ”を控えた方がよい? 『春バテ』を回避する生活習慣とは?

 公開日:2026/04/07
『春バテ』対策の生活習慣

春バテの治療は生活習慣の改善を基本としながら、症状の程度に応じて薬物療法や心理療法を組み合わせて行います。睡眠環境の整備や食事リズムの安定化、適度な運動習慣の導入など、自分でできる対策が治療の中心となります。それでも症状が改善しない場合や日常生活に大きな支障が出ている場合には、医療機関での専門的な治療が必要です。ここでは自宅でできるセルフケアから医療機関での治療まで、春バテへの対処法を段階的に詳しく解説します。

伊藤 有毅

監修医師
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)

プロフィールをもっと見る
専門領域分類
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医

春バテの治療法と対処法

春バテの治療は、症状の程度や原因に応じて様々なアプローチがあります。生活習慣の改善を基本としながら、必要に応じて薬物療法なども組み合わせます。

生活習慣の改善による治療

睡眠環境の整備は春バテ治療の基本です。就寝時刻と起床時刻を一定に保ち、体内時計を安定させることが重要です。就寝前2時間はスマートフォンやパソコンの使用を控え、ブルーライトによる睡眠への悪影響を避けます。寝室の温度は18度から22度程度、湿度は50%から60%程度に保つことが推奨されています。

食事のリズムを整えることも大切です。朝食を必ず摂取し、体内時計をリセットします。3食を規則正しく、同じ時間帯に摂ることで、自律神経のリズムが安定します。ビタミンB群やマグネシウム、トリプトファンといった栄養素を含む食品を意識的に摂取することで、神経系の機能をサポートします。

適度な運動習慣を取り入れることが推奨されます。ウォーキングやジョギング、水泳といった有酸素運動は、自律神経のバランスを整える効果があります。1日20分から30分程度、週に3回から5回を目安に継続することが理想的です。激しい運動は逆効果になることもあるため、自分の体力に合わせた強度を選ぶことが重要です。

リラクゼーション法を実践することも効果的です。深呼吸や腹式呼吸、瞑想、ヨガ、ストレッチなどは、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせます。入浴も効果的で、38度から40度程度のぬるめのお湯に15分程度浸かることで、自律神経が整いやすくなります。

医療機関での治療

薬物療法は、症状の程度に応じて検討されます。睡眠障害に対しては、睡眠導入剤や睡眠改善薬が処方されることがあります。ただし、長期使用は依存性のリスクがあるため、短期間の使用にとどめ、生活習慣の改善と併用することが基本です。

自律神経調整薬が処方されることもあります。これらの薬剤は、自律神経のバランスを整える作用を持ち、動悸やめまい、消化器症状などの改善に効果が期待されます。副作用は比較的少ないとされていますが、眠気や口の渇きといった症状が出ることがあります。

漢方薬も選択肢の一つです。補中益気湯や加味逍遙散、半夏厚朴湯といった処方は、春バテの症状に対して用いられることがあります。西洋薬と比べて効果が現れるまでに時間がかかることが多いですが、体質改善を目的として継続的に服用することで効果が期待されます。

精神症状が強い場合は、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。これらの薬剤は、脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、うつ気分や不安感を軽減します。効果が現れるまでに数週間かかることが多く、自己判断での中断は症状の悪化を招くため、医師の指示に従って服用を続けることが重要です。

心理療法やカウンセリングも有効な治療法です。認知行動療法では、ストレスを引き起こす考え方のパターンを見直し、より適応的な思考方法を身につけます。また、リラクゼーション技法やマインドフルネスなどを組み合わせることで、ストレス対処能力を高めることができます。

まとめ

春バテは気候の変化や環境の変化によって自律神経が乱れることで起こる、春特有の不調です。前兆を見逃さず、早期に対処することで、症状の悪化を防ぐことができます。放置すると慢性化し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、症状が2週間以上続く場合や生活に支障が出ている場合は、医療機関への受診を検討することが大切です。生活習慣の改善を基本としながら、必要に応じて専門的な治療を受けることで、春を健やかに過ごすことができるでしょう。

この記事の監修医師

注目記事