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「脳出血の危険性」40代からの転換点。血管の弾力性が失われる「老化」のサインとは

 公開日:2026/03/14
起脳出血を引き起こす主な原因

脳出血の最大の原因は高血圧であり、全体の50〜70%を占めるとされています。長期間にわたる高血圧は脳の細い血管に持続的な負担をかけ、血管壁を脆弱にします。また加齢による血管の構造的変化や、脳アミロイド血管症などの疾患も重要な原因となります。ここではこれらの原因について詳しく解説します。

田頭 秀悟

監修医師
田頭 秀悟(たがしゅうオンラインクリニック)

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鳥取大学医学部卒業。「たがしゅうオンラインクリニック」院長 。脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門としている。また、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。日本神経学会神経内科専門医、日本東洋医学会専門医。

脳出血を引き起こす主な原因

脳出血は複数の要因が重なって発症します。最も重要な原因を理解し、適切に管理することが予防につながります。

高血圧が脳血管に与える影響

高血圧は脳出血の最大の原因であり、全体の50〜70%を占めるとされています。長期間にわたる高血圧は脳の細い血管に持続的な負担をかけ、血管壁を脆弱にします。特に穿通枝と呼ばれる細い動脈は圧力の影響を受けやすく、被殻や視床などの深部で出血を起こしやすくなります。

高血圧による血管壁の変化は徐々に進行します。血管壁に脂質が沈着する動脈硬化や、血管壁が弱くなって小さな膨らみができる微小動脈瘤などが形成されます。これらの変化により血管は破れやすくなり、血圧の急激な上昇や身体的ストレスをきっかけに出血が起こります。

特に起床時や排便時、入浴時など、血圧が急激に変動する場面で脳出血のリスクが高まります。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の状態が続いている方は、適切な降圧治療を受けることが重要です。

血管の構造的脆弱性と老化

加齢とともに血管壁の弾力性は低下し、脆弱になります。血管壁を構成するコラーゲンやエラスチンといった蛋白質が変性し、血管の柔軟性が失われます。この変化は40歳代から顕著になり、高齢になるほど脳出血のリスクは上昇します。

脳アミロイド血管症も重要な原因の一つです。これはアミロイドβ蛋白という物質が脳の血管壁に沈着し、血管を脆くする疾患です。主に70歳以上の高齢者に見られ、大脳皮質の表面近くで出血を起こしやすいのが特徴です。繰り返し脳出血を起こすこともあります。

動静脈奇形や海綿状血管腫などの血管奇形も、若年者の脳出血の原因となります。これらは生まれつき血管の構造に異常がある状態で、血管壁が薄く破れやすいため、比較的若い年齢でも脳出血を起こす可能性があります。

まとめ

脳出血は突然発症し、重篤な後遺症を残す可能性がある疾患ですが、早期発見と適切な治療により予後は改善します。前兆となるサインを見逃さず、危険因子を適切に管理することが予防の基本です。特に高血圧のある方は定期的な受診と血圧のコントロールが不可欠です。気になる症状がある場合は、速やかに脳神経外科や脳神経内科を受診することをおすすめします。

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