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「脳卒中」が疑われたらどうなる?救急外来での検査の流れと所要時間を解説

 公開日:2026/03/21
「脳卒中」が疑われたらどうなる?救急外来での検査の流れと所要時間を解説

脳卒中が疑われて医療機関を受診すると、短時間でさまざまな検査が行われます。まず問診や神経学的診察によって症状の確認が行われ、その後にCTやMRIなどの画像検査が実施されます。脳卒中は「時間との戦い」ともいわれる疾患のため、診断までの流れは非常に迅速です。多くの場合、受診から数時間以内に診断と治療方針が決定されます。ここでは救急外来での検査の流れや所要時間を解説します。

田頭 秀悟

監修医師
田頭 秀悟(たがしゅうオンラインクリニック)

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鳥取大学医学部卒業。「たがしゅうオンラインクリニック」院長 。脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門としている。また、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。日本神経学会神経内科専門医、日本東洋医学会専門医。

検査の流れと所要時間

脳卒中が疑われて医療機関を受診した際、どのような検査がどの順序で行われるのかを知っておくと、不安が軽減されるでしょう。

救急外来での初期評価

救急外来に到着すると、まず医師や看護師による問診と神経学的診察が行われます。いつから症状が始まったのか、どのような症状があるのかを詳しく聞かれます。発症時刻は治療方針を決定する重要な情報となるため、できるだけ正確に伝えることが大切です。
神経学的診察では、意識レベル、瞳孔の大きさや反応、顔面・手足の動き、言語機能などが体系的にチェックされます。同時に血圧や脈拍、体温、血中酸素濃度などのバイタルサインが測定され、心電図検査も実施されます。これらの初期評価は通常10〜15分程度で完了し、その結果をもとに速やかに画像検査へと進みます。

画像検査から診断まで

CT検査は5〜10分程度で終了し、すぐに結果を確認できます。出血が見つかれば脳出血またはくも膜下出血と診断され、出血がなければ脳梗塞を疑ってさらに詳しい検査を進めます。MRI検査は施設や撮影内容にもよりますが、脳梗塞の場合は10分から20分程度かかることが一般的です。
血液検査では、血糖値や電解質、腎機能、肝機能、血液凝固能などが調べられます。これらは治療薬の選択や投与量の決定に必要な情報です。胸部X線検査で心臓や肺の状態も確認されます。すべての検査結果を総合して、通常は受診から1〜2時間以内に診断と治療方針が決定されます。脳卒中治療は時間との勝負であるため、多くの医療機関では迅速な検査・診断体制が整えられています。

まとめ

脳卒中は発症すると生命に関わり、重大な後遺症を残す可能性がある疾患ですが、前兆を見逃さずに早期発見・早期治療を行うことで、予後を大きく改善できます。また、生活習慣の見直しや基礎疾患の適切な管理により、発症リスクを減らすことも可能です。少しでも気になる症状があれば躊躇せずに医療機関を受診し、定期的な健康診断で自分の身体の状態を把握しておきましょう。専門医による適切な診断と治療、そしてリハビリテーションを通じて、多くの方が日常生活への復帰を果たしています。この記事が、脳卒中への理解を深め、ご自身やご家族の健康を守る一助となれば幸いです。

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