何のあと「HIV感染症の検査」を受けた方が良い?匿名で相談できる場所も解説!

HIV検査は感染の可能性がある行為の後、適切な時期に適切な場所で受けることが大切です。検査を受けるべき状況を理解し、必要な時にスムーズに検査を受けられる体制を知っておくことは、早期発見と適切な対応につながります。検査は全国の保健所や医療機関で受けることができ、それぞれに特徴があります。ここでは、HIV検査を受けるべき状況と適切な時期、検査を実施している医療機関と保健所について解説します。

監修医師:
吉野 友祐(医師)
HIV検査を受けるタイミングと場所
HIV検査は適切な時期に適切な場所で受けることが重要です。検査を受けるべき状況や検査が受けられる施設について理解しておくことで、必要な時にスムーズに検査を受けられます。
検査を受けるべき状況と適切な時期
HIV検査は、感染の可能性がある行為があった場合には、できるだけ早めに受けることが重要です。具体的には、コンドームを使用しない性行為があった場合、性感染症と診断された場合、注射器や注射針を共用した可能性がある場合などが挙げられます。また、妊娠を考えている方やパートナーとの関係を始める前に、お互いの感染状況を確認しておくことも大切です。
現在、多くの医療機関で用いられている第四世代のHIV検査(抗原・抗体検査)では、感染後比較的早い段階から反応が出る場合があり、報告によっては最短で2〜3週間程度で陽性となることもあります。そのため、感染の可能性がある出来事のあとに不安を感じた場合は、まず早めに検査を受けることが勧められます。一方で、感染直後は検査で検出できない「ウインドウ期間」が存在するため、早期の検査で陰性であっても、感染の可能性が否定できない場合があります。その場合には、感染の心配がある機会から1ヶ月(より確実には3ヶ月)経ってから再検査することで、より確実な判断が可能になります。疑いがある状況では「まず検査を受け、必要に応じて再検査を行う」という考え方が重要です。
検査を実施している医療機関と保健所
HIV検査は、全国の保健所、医療機関、一部の自治体が設置する検査施設などで受けることができます。保健所では、無料・匿名でHIV検査を実施しているところが多く、プライバシーに配慮した検査が受けられます。検査日時は保健所によって異なるため、事前に確認することが必要です。
医療機関では、内科、泌尿器科、婦人科、性感染症内科などで検査を受けることができます。医療機関での検査は有料となりますが、ほかの性感染症の検査も同時に受けられる利点があります。また、検査結果が陽性だった場合には、そのまま専門的な治療につなげられるスムーズさもあります。近年では、検査キットを用いた郵送検査のサービスも利用可能ですが、確定診断には医療機関での検査が必要となります。
まとめ
HIV感染症は、早期発見と適切な治療により、通常の生活を送ることが可能な疾患です。感染経路を理解し、コンドームの使用や定期的な検査といった予防策を講じることで、感染リスクを大きく低減できます。感染の可能性がある場合には、早期に検査を受け、必要に応じて速やかに治療を開始することが重要です。
現在の医療では、継続的な服薬によりウイルスを抑制し、免疫機能を維持することができます。正しい知識を持ち、不安がある場合には医療機関や保健所に相談することで、健康を守る第一歩を踏み出しましょう。HIV感染症に関する理解を深め、偏見や差別のない社会づくりに貢献していくことも大切です。