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「慢性リンパ性白血病」を発症すると体にどんな変化が現れる?【医師監修】

 公開日:2026/02/17
見過ごしやすい身体の微妙な変化

症状が明確でない段階でも、注意深く観察すると身体の微妙な変化に気づくことがあります。免疫機能の低下に伴う感染症のかかりやすさや、出血傾向の増加など、日常生活の中で見過ごしがちなサインについて解説します。これらの変化を早期に捉えることで、適切な時期に医療機関を受診することができます。

山本 佳奈

監修医師
山本 佳奈(ナビタスクリニック)

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滋賀医科大学医学部 卒業 / 南相馬市立総合病院や常磐病院(福島)を経て、ナビタスクリニック所属/ 専門は一般内科

見過ごしやすい身体の微妙な変化

症状が明確でない段階でも、注意深く観察すると身体の微妙な変化に気づくことがあります。これらの変化を早期に捉えることで、適切な時期に医療機関を受診することができます。

免疫機能の低下に伴う症状

慢性リンパ性白血病では、正常な免疫機能が低下することがあり、それに伴ってさまざまな症状が現れます。以前よりも風邪を引きやすくなった、傷の治りが遅くなったと感じる場合は、免疫機能の変化を示唆する可能性があります。
普段は健康で病気にかかりにくい方が、頻繁に体調を崩すようになった場合は注意が必要です。風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、一度かかると治りにくくなったりすることがあります。また、皮膚の小さな傷や虫刺されの跡が、以前より治りにくくなることもあります。
口内炎や皮膚の感染症が繰り返し起こる場合も、免疫機能の低下を示唆する可能性があります。正常なリンパ球の機能が低下すると、細菌やウイルスに対する防御力が弱まり、これらの症状が現れやすくなります。ただし、これらの症状は他の要因でも生じるため、継続的な観察が重要です。
帯状疱疹や他の日和見感染症の発症も、免疫機能の低下を示すサインとなることがあります。これらの感染症は通常、免疫力が低下した状態で発症しやすくなるため、発症した場合は免疫状態の評価が推奨されます。

出血傾向や皮下出血の増加

血小板の減少により、出血しやすくなったり、皮下出血(あざ)ができやすくなったりすることがあります。これらの症状は、骨髄での正常な血小板産生が低下していることを示唆する可能性があります。
軽くぶつけただけで大きなあざができる、歯磨きの際に歯茎から出血しやすくなる、鼻血が出やすくなるなどの症状が見られることがあります。また、皮膚に小さな赤い点状の出血斑(点状出血)が現れることもあります。これらの出血傾向は、血小板数の減少や血小板機能の低下によって引き起こされます。
女性の場合は、月経量が増加したり、月経期間が長くなったりすることがあります。また、わずかな外傷でも止血しにくくなることがあります。これらの症状が見られた場合は、血液検査で血小板数を確認することが推奨されます。

まとめ

慢性リンパ性白血病は、緩やかに進行する血液のがんであり、初期には症状が現れにくいことが特徴です。リンパ節の腫れや疲労感、微熱などの症状に気づいた際は、早めに医療機関を受診することが大切です。これらの症状は他の疾患でも見られるため、自己判断せず専門家の評価を受けることが重要です。
治療法は近年大きく進歩しており、分子標的薬により副作用を抑えながら効果的な治療が可能になっています。治療中は副作用への対策や感染症予防が重要であり、医療チームと密に連携することが推奨されます。治療後も定期的な経過観察を継続し、再発の兆候を早期に捉えることが大切です。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、症状や治療方針には個人差があります。気になる症状がある場合は、自己判断せず、必ず医療機関で医師にご相談ください。

この記事の監修医師

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