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「血尿の色」の違いが示す意味はご存じですか?注意すべき病気も医師が解説!

 公開日:2026/02/23
「血尿の色」の違いが示す意味はご存じですか?注意すべき病気も医師が解説!

血尿の色は出血の部位や程度、尿の濃度によって異なり、色調を観察することで原因疾患の手がかりが得られることがあります。鮮やかな赤色は膀胱や尿道からの新鮮な出血を示唆し、暗赤色や茶褐色は腎臓や尿管からの出血を示唆することが多いです。ただし色だけで病気を特定することはできません。ここでは血尿の色が示す意味と、それぞれの原因疾患について解説します。

村上 知彦

監修医師
村上 知彦(薬院ひ尿器科医院)

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長崎大学医学部医学科 卒業 / 九州大学 泌尿器科 臨床助教を経て現在は医療法人 薬院ひ尿器科医院 勤務 / 専門は泌尿器科

血尿の色が示す意味|赤色・茶褐色・ピンク色

血尿の色は、出血の部位や程度、尿の濃度によって異なります。色調を観察することで、原因疾患の手がかりが得られることがあります。鮮やかな赤色の血尿は、膀胱や尿道からの出血を示唆することが多く、暗赤色や茶褐色の血尿は、腎臓や尿管からの出血を示唆することがあります。ただし、色だけで病気や出血部位を特定することはできません。自己判断せず専門医の診察を受けることが重要です。

鮮やかな赤色の血尿の原因

鮮やかな赤色の血尿は、膀胱や尿道からの新鮮な出血を示唆します。膀胱炎では、炎症により膀胱粘膜が傷つき出血することで生じます。排尿時の痛みや頻尿、残尿感を伴い、抗菌薬による治療で速やかに改善します。
膀胱がんでは、無症候性(痛みなどの自覚症状がない状態)の肉眼的血尿が繰り返し出現します。痛みや排尿障害を伴わないことが多く、血尿が一時的に消失することもあるため、放置されがちです。しかし、血尿が繰り返し出現する場合は、膀胱がんの可能性を考慮し、早期に膀胱鏡検査を受けることが重要です。
尿道損傷や前立腺肥大症による出血でも、鮮やかな赤色の血尿が見られます。尿道カテーテルの留置や外傷により尿道が損傷すると、排尿時に血尿が出現します。前立腺肥大症では、肥大した前立腺組織からの出血により血尿が生じることがあります。

暗赤色や茶褐色の血尿の意味

暗赤色や茶褐色の血尿は、腎臓や尿管からの出血を示唆します。血液が尿中で時間をかけて変化し、ヘモグロビンが酸化することで暗い色調になります。糸球体腎炎では、腎臓の糸球体から赤血球が漏出し、コーラ様や紅茶様の色調を示すことがあります。
尿路結石では、結石が尿管を移動する際に粘膜を傷つけ、暗赤色の血尿が出現します。激しい側腹部痛や腰痛を伴うことが多く、悪心や嘔吐を伴うこともあります。結石が小さければ自然排石が期待できますが、大きな結石や尿路閉塞を起こしている場合は積極的な治療が必要です。
腎盂腎炎では、細菌感染により腎盂や腎実質に炎症が起き、暗赤色の血尿が出現します。高熱や腰痛、悪寒戦慄を伴い、早期の抗菌薬投与が必要です。また、腎がんや尿管がんでも暗赤色の血尿が見られることがあり、持続する血尿は精密検査が推奨されます。

まとめ

血尿は、さまざまな原因により生じる重要なサインです。軽度の炎症から重大な疾患まで幅広い可能性があるため、血尿を自覚した際は自己判断で放置せず、速やかに医療機関を受診することが大切です。男性では前立腺肥大症や膀胱がん、女性では膀胱炎や腎盂腎炎が頻度の高い原因であり、年齢や性別、随伴症状によって鑑別すべき疾患が異なります。
尿の色調や排尿時の症状を観察し、医師に正確に伝えることで、適切な診断と治療につながります。鮮やかな赤色の血尿は膀胱や尿道からの出血を示唆し、暗赤色や茶褐色の血尿は腎臓や尿管からの出血を示唆することが多いです。また、痛みや発熱、頻尿などの随伴症状も重要な情報となります。
早期発見により治療選択肢が広がり、予後の改善が期待できるため、血尿を軽視せず専門医に相談しましょう。特に40歳以上で肉眼的血尿が出現した場合は、悪性腫瘍の可能性を念頭に置いた精密検査が推奨されます。健康診断で顕微鏡的血尿を指摘された場合も、放置せず医師に相談し、必要に応じて精密検査を受けることが重要です。適切な対応により、安心して日常生活を送ることができます。

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