「血尿」が止まった後も薬は必要?膀胱炎を長引かせないためのコツを解説!

膀胱炎は血尿の原因として頻度が高く、細菌感染により膀胱粘膜に炎症が起きることで発症します。排尿時の痛みや頻尿、残尿感が典型的な症状であり、尿が濁ったり血尿が混じったりします。抗菌薬による治療で速やかに改善することが多いものの、再発を繰り返す場合は生活習慣の見直しも重要です。ここでは膀胱炎の症状と治療法、予防のポイントについて詳しく解説します。

監修医師:
村上 知彦(薬院ひ尿器科医院)
血尿と膀胱炎の関係|症状と治療法
膀胱炎は、血尿の原因として頻度が高い疾患の一つです。細菌が膀胱内で増殖し炎症を起こすことで、排尿時の痛みや頻尿、残尿感が現れ、尿が濁ったり血尿が混じったりします。膀胱炎による血尿は、炎症により膀胱粘膜が傷つき出血することで生じます。
膀胱炎の症状と血尿の特徴
膀胱炎の典型的な症状は、排尿時の痛みや灼熱感、頻尿、残尿感です。炎症が強い場合は、下腹部の違和感や痛みを伴い、尿が濁ったり血尿が混じったりします。血尿は、膀胱粘膜の炎症により血管が傷つき出血することで生じます。通常は鮮やかな赤色であり、排尿の最後の方に濃くなることがあります。
膀胱炎の予防には、十分な水分摂取や排尿を我慢しないこと、性行為後の排尿、排便後の前から後ろへの拭き方、下半身の冷えを避けることなどが有効です。また、免疫力を高めるための十分な睡眠やバランスの取れた食事も重要です。
膀胱炎の治療と血尿の改善
膀胱炎の治療には、抗菌薬が用いられます。原因菌の多くは大腸菌であるため、第一選択薬としてフルオロキノロン系やセフェム系の抗菌薬が処方されることが多いです。通常は3日から7日間の内服で症状が改善し、血尿も消失します。
治療中は、十分な水分摂取と頻回の排尿が推奨されます。水分を多く摂ることで尿量が増え、細菌が尿とともに排出されやすくなります。また、排尿を我慢せず、尿意を感じたら速やかにトイレに行くことが重要です。カフェインやアルコール、辛い食べ物は膀胱を刺激するため、治療中は控えることが望ましいです。
抗菌薬の内服により症状が改善した後も、処方された期間は服用を続けることが重要です。途中で中断すると、細菌が完全に排除されず再発のリスクが高まります。また、症状が改善しても血尿が持続する場合は、ほかの原因が潜んでいる可能性があるため、再度受診し精密検査を受けることが推奨されます。
まとめ
血尿は、さまざまな原因により生じる重要なサインです。軽度の炎症から重大な疾患まで幅広い可能性があるため、血尿を自覚した際は自己判断で放置せず、速やかに医療機関を受診することが大切です。男性では前立腺肥大症や膀胱がん、女性では膀胱炎や腎盂腎炎が頻度の高い原因であり、年齢や性別、随伴症状によって鑑別すべき疾患が異なります。
尿の色調や排尿時の症状を観察し、医師に正確に伝えることで、適切な診断と治療につながります。鮮やかな赤色の血尿は膀胱や尿道からの出血を示唆し、暗赤色や茶褐色の血尿は腎臓や尿管からの出血を示唆することが多いです。また、痛みや発熱、頻尿などの随伴症状も重要な情報となります。
早期発見により治療選択肢が広がり、予後の改善が期待できるため、血尿を軽視せず専門医に相談しましょう。特に40歳以上で肉眼的血尿が出現した場合は、悪性腫瘍の可能性を念頭に置いた精密検査が推奨されます。健康診断で顕微鏡的血尿を指摘された場合も、放置せず医師に相談し、必要に応じて精密検査を受けることが重要です。適切な対応により、安心して日常生活を送ることができます。
参考文献