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ブロッコリーの栄養を逃していませんか? 効率的な摂取量と3つの働きを専門家が解説

 公開日:2026/02/07
ブロッコリーの栄養を最大限に引き出す食べ方とは

ブロッコリーには、ビタミンCやビタミンKをはじめとする豊富な栄養素が含まれています。しかし、調理方法によっては、せっかくの栄養素が失われてしまう可能性があります。本記事では、ブロッコリーに含まれる主要な栄養素の種類と働き、そして栄養価を保ちながらおいしく食べるための調理法について解説します。日々の食卓で、ブロッコリーの力を最大限に活かしてみませんか。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

ブロッコリーに含まれる主要な栄養素

ブロッコリーは「栄養の宝庫」ともいわれるほど、多様な栄養素を含んでいます。ビタミンCやビタミンKをはじめとした各種ビタミン類、カリウムやカルシウムといったミネラル、そして豊富な食物繊維が特徴です。これらの栄養素がバランスよく含まれることで、身体のさまざまな機能をサポートする効果が期待できます。

ビタミン類の豊富さと種類

ブロッコリーに含まれるビタミン類は、身体の機能を正常に保つために欠かせない栄養素です。特にビタミンCの含有量は、野菜の中でも群を抜いています。生のブロッコリーには、100gあたり約140mgのビタミンCが含まれており、これは成人の1日推奨量の100%以上に相当します。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、皮膚や血管の健康を保つ働きがあるとされています。

また、ビタミンKも豊富に含まれています。ビタミンKは血液の凝固に関わるだけでなく、骨の健康維持にも重要な役割を果たすと考えられています。さらに、葉酸やビタミンB群も含まれており、細胞の新陳代謝や神経機能の維持に貢献します。葉酸は特に妊娠を考えている方や妊娠中の方にとって、胎児の正常な発育に必要な栄養素として知られています。

ビタミンEやβカロテンといった脂溶性ビタミンも含まれており、これらは抗酸化作用を持つことで注目されています。ブロッコリーの鮮やかな緑色は、このβカロテンによるものでもあります。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、視覚機能や粘膜の健康維持に関与するとされています。

ミネラルと食物繊維の働き

ブロッコリーには、カリウム、カルシウム、鉄分、マグネシウムといった重要なミネラルが含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、血圧の調整に関与するといわれています。現代の食生活では塩分の摂取量が多くなりがちですが、カリウムを適切に摂取することで、バランスを保つことができるでしょう。

カルシウムは骨や歯の形成に必要な栄養素です。乳製品ほどの含有量ではありませんが、植物性のカルシウム源として貢献します。鉄分は赤血球の形成に関わり、酸素を全身に運ぶために重要です。特に女性は月経によって鉄分が失われやすいため、日常的に摂取することが望ましいとされています。

食物繊維も豊富に含まれており、100gあたり約5.1gの食物繊維が含まれています。食物繊維には水溶性と不溶性の2種類がありますが、ブロッコリーには両方が含まれています。水溶性食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがあるとされています。一方、不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進することで排便をスムーズにする効果が期待できます。

マグネシウムは、酵素の働きを助ける補酵素として機能し、エネルギー代謝や筋肉の収縮に関わります。また、神経伝達の調整にも関与するため、心身のバランスを保つうえで重要な役割を果たすといわれています。これらのミネラルがバランスよく含まれることで、ブロッコリーは総合的な栄養補給源として機能します。

まとめ

ブロッコリーは、ビタミン、ミネラル、食物繊維をバランスよく含む優れた食材です。適量を継続的に摂取することで、免疫機能の向上や消化器系の健康維持、骨の強化、心血管系のサポートなど、多様な健康効果が期待できます。ただし、過剰摂取は消化器系への負担や甲状腺機能への影響につながる可能性があるため、1日100gから150g程度を目安に、バランスの良い食事の一部として取り入れることが望ましいでしょう。適切な調理法と保存方法を実践し、新鮮なブロッコリーを日常の食卓に活かしてください。油脂類やたんぱく質と組み合わせることで、栄養素の吸収率を高め、より効果的に健康維持に役立てられます。季節に応じた調理法を工夫し、継続的な摂取を心がけることで、ブロッコリーの恩恵を十分に受けられるでしょう。

この記事の監修管理栄養士

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