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意外と知らない『アイスクリーム』「ラクトアイス」“氷菓”の差。賢く味わうための基礎知識

 公開日:2026/02/11
意外と知らない『アイスクリーム』「ラクトアイス」“氷菓”の差。賢く味わうための基礎知識

アイスクリームのカロリーは、乳固形分や脂肪分の含有量によって大きく異なります。アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓といった分類ごとに、カロリーや糖質・脂質の量には差があり、健康状態や目的に応じた選択が可能です。本記事では、市販製品の具体的なカロリー比較や、糖質・脂質が身体に与える影響について詳しく解説します。自分に合った製品を選ぶヒントが見つかるでしょう。

武井 香七

監修管理栄養士
武井 香七(管理栄養士)

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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

アイスクリームのカロリーと種類別の違い

アイスクリームのカロリーは種類によって大きく異なります。製品の分類や原材料の違いを理解することで、自分の健康状態や目的に合った選択が可能になります。

アイスクリーム類の分類と特徴

日本では、アイスクリーム類は乳固形分と乳脂肪分の含有量によって4つの種類に分類されています。乳成分が多い順に、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓となります。

アイスクリームは乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上と定められており、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。製品によって異なりますが、一般的なカップアイスクリームは100gあたり約180〜250kcal程度です。アイスミルクは乳固形分10%以上、乳脂肪分3%以上で、アイスクリームよりもやや軽い口当たりとなります。カロリーは100gあたり約150〜200kcal程度です。

ラクトアイスは乳固形分3%以上で、植物性脂肪を使用している製品も多く、100gあたり約200〜300kcalと幅があります。氷菓は乳固形分がほとんど含まれず、果汁やシロップを凍らせたもので、100gあたり約70〜150kcal程度と比較的低めです。
これらの分類は製品のパッケージに表示されていますので、購入時に確認することができます。自分の健康目標や嗜好に合わせて選ぶことで、より満足度の高い楽しみ方が可能になります。

カロリーを左右する要因

アイスクリームのカロリーは、脂肪分と糖分の含有量に大きく左右されます。乳脂肪分が高い製品ほどクリーミーで濃厚な味わいになりますが、その分カロリーも高くなります。また、チョコレートやナッツ、キャラメルソースなどのトッピングが加わると、さらにカロリーは増加します。

一方、氷菓は脂肪分がほとんど含まれないため、カロリーは低めです。しかし、甘味を出すために糖分は多く使用されていることが多く、糖質の摂取量には注意が必要です。低脂肪や低糖質をうたった製品も市販されていますが、味を調整するために人工甘味料や添加物が使用されている場合があります。

プレミアムアイスクリームと呼ばれる高級路線の製品は、乳脂肪分が高く、空気の含有量が少ないため、密度が高く濃厚な味わいである分、カロリーも高めに設定されています。また、チョコレートチップやクッキー、マシュマロなどの具材が入った製品は、基本のフレーバーよりもカロリーが高くなる傾向があります。

市販アイスクリーム製品のカロリー比較

市販されているアイスクリーム製品のカロリーは、商品によって大きな差があります。自分の食生活に合った製品を選ぶためには、具体的な数値を知っておくことが役立ちます。

カップアイスとコーンアイスの違い

カップに入ったアイスクリームは、1個あたりの容量が100〜120ml程度のものが一般的です。この場合、アイスクリームタイプであれば約180〜250kcal、ラクトアイスでは製品によって差がありますが、約200〜300kcal程度となることが多いです。一方、コーンに入った製品は、コーン部分のカロリーも加わるため、全体で300〜400kcal程度になることがあります。

バニラやチョコレートなどの基本的なフレーバーよりも、キャラメルリボンやクッキー入りなど、トッピングが豊富な製品はカロリーが高くなりがちです。例えば、シンプルなバニラアイスが200kcal程度であるのに対し、チョコレートチップやナッツ、キャラメルソースなどが加わった製品では350kcal以上になることもあります。

また、同じ容量でも製品によって密度が異なるため、重量あたりのカロリーには差があります。製品のパッケージには栄養成分表示が記載されていますので、購入時に確認することで、より正確なカロリー把握ができます。

棒アイスとソフトクリームのカロリー

棒アイスは氷菓タイプのものが多く、1本あたり50〜150kcal程度と比較的低カロリーです。果汁を使用したアイスキャンディーなどは、脂肪分が少ないためカロリーが抑えられています。ただし、チョコレートでコーティングされているものや、クリーム系のものは200kcal以上になることもあります。

ソフトクリームは空気を多く含んでいるため、見た目の量に対してカロリーは比較的穏やかです。通常サイズのソフトクリーム1個で約150〜250kcal程度ですが、トッピングを追加すると一気にカロリーが増加します。チョコレートソースやナッツ、クッキーなどのトッピング1種類あたり50〜100kcal程度が加算されると考えられます。

コーンとカップでは、カップのほうがわずかに低カロリーです。コーンは物によりますが、小麦粉等で作られているため、1個あたり20〜100kcal程度のカロリーがあります。カロリーを抑えたい場合は、カップで注文することも一つの選択肢です。

アイスクリームに含まれる糖質の量と種類

アイスクリームの甘さの源である糖質は、エネルギー源として重要な栄養素ですが、過剰摂取は健康リスクを高める可能性があります。糖質の量と種類を理解することで、適切な摂取判断ができます。

糖質の含有量と種類別の傾向

アイスクリームに含まれる糖質は、主に砂糖やブドウ糖、果糖などです。アイスクリームタイプの製品では、100gあたり約20〜25g程度の糖質が含まれています。アイスミルクやラクトアイスでは製品によって幅がありますが、おおむね15〜30g程度です。氷菓は脂肪分が少ない分、糖分で甘味を補っているため、100gあたり20〜35g程度と意外に高めのこともあります。

糖質の種類としては、ショ糖(砂糖)が一般的ですが、製品によっては水飴や果糖ブドウ糖液糖などが使われています。これらの糖質は体内で素早く吸収され、血糖値を上昇させます。近年では、低糖質をうたった製品も増えており、人工甘味料や糖アルコールを使用して糖質量を抑えたものも市販されています。

糖質の総摂取量は、1日の活動量や体格、健康状態によって適正範囲が異なります。成人の場合、1日の総エネルギー摂取量の50〜65%程度を糖質から摂取することが推奨されていますが、個人差があります。アイスクリーム1個で摂取する糖質が1日の総摂取量に占める割合を意識することが大切です。

糖質と血糖値の関係

糖質を摂取すると、消化吸収の過程で血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が上昇します。この上昇速度や程度は、糖質の種類や食べ方によって異なります。アイスクリームは糖質に加えて脂肪分も含むため、純粋な糖分だけを摂取した場合と比べると、血糖値の上昇はやや緩やかになる傾向があります。

ただし、空腹時に大量のアイスクリームを食べると、血糖値が急激に上昇し、その後急降下する血糖スパイクと呼ばれる現象が起こる可能性があります。この繰り返しは膵臓に負担をかけ、長期的には糖尿病のリスクを高めることが懸念されます。食後のデザートとして少量を楽しむなど、食べ方を工夫することが大切です。

血糖値の上昇を緩やかにするためには、食物繊維を多く含む野菜やきのこ類を先に食べる、タンパク質を含む食品と一緒に摂取するなどの工夫が有効です。また、食べる量を減らすことも重要な対策となります。小さめのサイズを選ぶ、家族や友人と分け合うなど、無理なく実践できる方法を見つけることが継続のコツです。

アイスクリームの脂質と健康への影響

アイスクリームに含まれる脂質は、味わいや食感に大きく寄与する一方で、摂取量によっては健康上の注意が必要な成分でもあります。脂質の種類と適切な摂取量について理解を深めることが大切です。

乳脂肪と植物性脂肪の違い

アイスクリームに含まれる脂質には、乳脂肪と植物性脂肪があります。アイスクリームタイプの製品は主に乳脂肪を使用しており、100gあたり約8〜15g程度の脂質が含まれます。乳脂肪は飽和脂肪酸(主に動物性脂質に含まれ、摂りすぎると血液中のLDL[悪玉]コレステロールを増やす原因となる脂質)を多く含み、過剰摂取すると血中コレステロール値に影響を与える可能性があります。

一方、ラクトアイスの中には植物性脂肪を使用している製品もあります。植物性脂肪にはパーム油やヤシ油などが用いられることが多く、これらも飽和脂肪酸を含んでいます。不飽和脂肪酸を多く含む植物油と比べると、健康面での利点は限定的です。脂質の種類よりも、総摂取量を適切に管理することが重要です。

乳脂肪には、脂溶性ビタミンであるビタミンAやビタミンDが含まれています。これらは適量であれば身体に有益な栄養素ですが、アイスクリームから摂取できる量は限られています。脂質の摂取は、魚や植物油、ナッツ類など、さまざまな食品からバランスよく行うことが望ましいとされています。

脂質摂取と生活習慣病

脂質は身体に必要な栄養素ですが、摂りすぎは肥満や脂質異常症、動脈硬化などのリスクを高める可能性があります。成人の1日の脂質摂取目安は、総エネルギーの20〜30%程度とされています。アイスクリーム1個で10〜20g程度の脂質を摂取することになるため、他の食事とのバランスを考慮する必要があります。

特に、既に血中コレステロール値が高い方や、心血管疾患のリスクがある方は、飽和脂肪酸の摂取を控えめにすることが推奨されます。アイスクリームを楽しむ際には、頻度や量を調整し、日常の食事で野菜や魚などバランスの取れた食品を十分に摂ることが大切です。

また、脂質の種類にも注目することが重要です。オメガ3脂肪酸を含む青魚やアマニ油、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸は、適量であれば心血管系の健康維持に役立つ可能性があります。脂質全体の摂取バランスを意識することで、より健康的な食生活を実現できます。

まとめ

アイスクリームは適切に付き合えば、生活の質を高める楽しみの一つとなります。カロリー、糖質、脂質の内容を理解し、自分の健康状態や目標に合わせた選び方・食べ方を心がけることが大切です。

アイスクリームには乳製品由来の栄養素が含まれている一方で、高カロリー・高糖質・高脂質という特性があります。種類によってカロリーや栄養成分は大きく異なるため、製品のパッケージに記載されている栄養成分表示を確認し、自分に合ったものを選びましょう。

ダイエット中の方は、1日全体のカロリーを意識し、食べるタイミングや頻度を調整することで、無理なく楽しむことができます。低カロリー製品や氷菓タイプを選ぶことも一つの選択肢です。肥満や糖尿病のリスクが気になる方は、摂取頻度を週に1〜2回程度に抑え、1回あたりの量も適度に保つことが推奨されます。

糖尿病の方や糖尿病リスクが高い方は、主治医や管理栄養士と相談しながら、安全に楽しめる方法を見つけることが重要です。糖質オフ製品などの選択肢も活用しながら、血糖値への影響をモニタリングしましょう。

アイスクリームは、適度に楽しみながら、健康的な生活を送るための一要素として位置づけ、罪悪感を持たずに楽しむために日常の食事や運動でバランスを取ることを心がけましょう。自分自身の身体と向き合いながら、長く続けられる健康的な生活習慣を確立していくことが、真の意味での健康につながります。

この記事の監修管理栄養士

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