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動物に咬まれたらどうすればいい? 「狂犬病」のリスクを下げる15分間の洗浄方法とは【医師監修】

 公開日:2026/03/01
動物に咬まれた際の応急処置

狂犬病の予防において、動物に咬まれた直後の対応は極めて重要な意味を持ちます。適切な応急処置を速やかに行うことで、感染リスクを大きく減らすことができます。特に傷口の洗浄方法や医療機関への受診タイミングは、その後の経過を左右する重要な要素となります。本章では、咬まれた直後に行うべき具体的な処置方法や、受診時に伝えるべき情報について詳しく説明します。

小林 誠人

監修医師
小林 誠人(医師)

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■略歴
1994年 鳥取大学医学部医学科卒業
同年 鳥取大学医学部第1外科(一般・消化器外科)入局
1996年 大阪府立千里救命救急センター レジデント医師
1997年 鳥取大学医学部第1外科および鳥取大学大学院医学系研究科外科系専攻博士課程
2001年3月 鳥取大学大学院医学系研究科外科系専攻博士課程修了 学位(医学博士)取得
2001年4月 大阪府立千里救命救急センター 医長
2003年8月 兵庫県災害医療センター 救急部副部長兼集中治療室室長
2005年9月 大阪府済生会千里病院 千里救命救急センター(旧大阪府立千里救命救急センター)ICU室長兼救急医長
2008年4月 大阪府済生会千里病院 千里救命救急センター ICU室長兼救急副部長
2010年1月 公立豊岡病院 但馬救命救急センター センター長
2020年4月 (兼任) 鳥取県立中央病院 救命救急センター 顧問
2021年4月 鳥取県立中央病院 高次救急集中治療センター センター長,救急集中治療科統轄部長,
救急外傷外科部長,小児救急集中治療科部長
2025年9月 大阪府済生会千里病院 千里救命救急センター 部長,
外傷・急性期外科センター センター長

■資格: 日本救急医学会指導医・専門医
日本集中治療医学会専門医
日本外科学会指導医・専門医
日本外傷学会外傷専門医
日本Acute Care Surgery学会Acute Care Surgery認定外科医
日本腹部救急医学会腹部救急教育医
日本航空医療学会認定指導者
日本急性血液浄化学会認定指導者
社会医学系指導医・専門医
麻酔科標榜医

動物に咬まれた際の応急処置

狂犬病の予防において、動物に咬まれた直後の対応は極めて重要です。適切な応急処置によって、感染リスクを大きく減らすことができます。

傷口の洗浄方法

動物に咬まれたら、まず傷口を大量の流水と石鹸でよく洗い流すことが優先です。少なくとも15分間、できれば30分程度かけて、しっかりと洗浄することが推奨されています。この処置によって、傷口に付着したウイルスの量を物理的に減らすことができます。石鹸は界面活性作用でウイルスの外膜を破壊する効果があるため、単なる水洗いよりも有効です。
洗浄後は、消毒液で傷口を消毒します。ポビドンヨードやアルコールなどの消毒液が適していますが、消毒液がない場合でも、十分な水洗いだけでも効果があります。傷口を強く揉んだり、吸引したりすることは避けましょう。これらの行為は、かえってウイルスを組織の深部に押し込む可能性があります。洗浄と消毒を行った後は、清潔なガーゼで傷口を覆い、速やかに医療機関を受診してください。

医療機関への受診時期と情報提供

動物に咬まれた場合は、応急処置を行った後、できるだけ早く医療機関を受診することが必要です。夜間や休日であっても、救急外来を利用して速やかに受診しましょう。特に、海外で咬まれた場合や、野生動物に咬まれた場合は緊急性が高いといえます。
医療機関では、咬まれた状況を詳しく説明することが重要です。いつ、どこで、どのような動物に咬まれたか、その動物の様子はどうだったか、予防接種の有無などの情報が必要になります。海外での受傷であれば、国名や地域も伝えましょう。医師はこれらの情報をもとに、狂犬病のリスクを評価し、適切な予防処置を判断します。傷の処置とともに、破傷風の予防接種も必要になることがあります。

まとめ

狂犬病は発症するとほぼ確実に命を失う極めて深刻な感染症ですが、適切な知識と予防によって感染を防ぐことができます。日本国内では長年発生がない一方で、海外では今も多くの方々が犠牲になっています。動物に咬まれた際の迅速な対応、予防接種の活用、海外渡航時の注意、そして飼い犬への適切な予防措置が、この病気からご自身と社会を守る鍵となります。少しでも不安がある場合は、ためらわず医療機関や保健所に相談し、専門家の指導を受けることをおすすめします。

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