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ALSの寿命と予後の真実。最期まで尊厳を保つためのチーム医療の役割とは

 公開日:2026/01/30
ALSの寿命と予後

ALSは進行性の疾患であり、発症から数年で呼吸機能が低下し、生命に関わる状態となることが多いとされています。ただし、進行速度には個人差があり、長期にわたり安定した状態を保つ方もいらっしゃいます。平均的な経過と生存期間、そして長期生存例や進行の遅いタイプについて、統計的なデータと実際の臨床例をもとに解説します。

田頭 秀悟

監修医師
田頭 秀悟(たがしゅうオンラインクリニック)

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鳥取大学医学部卒業。「たがしゅうオンラインクリニック」院長 。脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門としている。また、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。日本神経学会神経内科専門医、日本東洋医学会専門医。

ALSの寿命と予後

ALSは進行性の疾患であり、発症から数年で呼吸機能が低下し、生命に関わる状態となることが多いとされています。ただし、進行速度には個人差があり、長期にわたり安定した状態を保つ方もいらっしゃいます。

平均的な経過と生存期間

一般的に、ALSの発症から平均的な生存期間は3〜5年程度とされていますが、これはあくまで統計的な目安です。呼吸筋の機能が低下すると、人工呼吸器の導入が必要になる場合があります。人工呼吸器を装着することで、生存期間が大幅に延長されることもあります。
また、球麻痺型では呼吸機能の低下が比較的早く進むことが多く、四肢発症型に比べて予後が厳しいとされています。しかし、個々の患者さんによって病状の進行速度は大きく異なるため、一概に予測することは困難です。統計的なデータは全体的な傾向を示すものであり、個別の患者さんの経過を正確に予測するものではありません。

長期生存例と進行の遅いタイプ

ALS患者さんのなかには、発症から10年以上生存される方もいらっしゃいます。進行が遅いタイプの場合、筋力低下が緩やかに進むため、長期間にわたり日常生活を維持できることがあります。
また、若年で発症した場合や家族性ALSの一部では、進行速度が比較的遅い傾向が見られることがあります。適切なリハビリテーションや栄養管理、呼吸管理を行うことで、生活の質を保ちながら長期療養を続けることが可能です。進行速度は個人差が大きく、医療チームと密に連携しながら、その時々の状態に応じた対応を行うことが重要です。

まとめ

ALSは現在のところ根本的な治療法が確立されていない難病ですが、早期発見と適切な支援により、患者さんの生活の質を長く保つことが可能です。初期症状を見逃さず、疑わしい場合には神経内科を受診することが大切です。
また、医療費助成や福祉制度を活用することで、経済的な負担を軽減しながら療養を続けられます。患者さんご自身とご家族が孤立せず、医療チームや支援団体とつながりながら、希望を持って日々を過ごせる環境を整えることが何よりも重要です。
少しでも気になる症状がある方や、ご家族に不安を感じている方は、まずは専門医に相談してみてください。早期の相談により、適切な診断と支援の導入が可能になり、より良い療養生活を送るための第一歩となります。

この記事の監修医師