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「甲状腺がん」の生存率は何%? 治りやすいタイプと“例外”を解説!【医師監修】

 公開日:2026/02/06
「甲状腺がん」の生存率は何%? 治りやすいタイプと“例外”を解説!【医師監修】

甲状腺がんの生存率は他の多くのがんと比較して高い水準にありますが、がんのタイプや進行度によって異なります。分化型甲状腺がんと未分化がんでは予後が大きく異なるため、正しい理解が必要です。ここでは各タイプの生存率データとその背景について説明し、統計的な数値をどう解釈すべきかをお伝えします。

上田 洋行

監修医師
上田 洋行(医師)

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【経歴】
大阪大学医学部卒業
住友病院、大阪大学医学部附属病院にて勤務
専門は糖尿病・内分泌・代謝内科
【資格】
・日本専門医機構認定内科専門医
・日本糖尿病学会糖尿病専門医
・内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医

甲状腺がんの生存率とその解釈

甲状腺がんの生存率は、他の多くのがんと比較して高い水準にあります。ただし、がんのタイプや進行度によって異なるため、正しい理解が必要です。

分化型甲状腺がんの良好な予後

甲状腺がんの約90%を占める乳頭がんと濾胞がんは、分化型甲状腺がんと総称されます。これらのがんは成長が遅く、適切な治療により良好な予後が期待できる場合が多いとされています。国立がん研究センターの統計によれば、甲状腺がん全体の5年相対生存率は約94%、10年相対生存率も90%以上と報告されています。
特に乳頭がんは、リンパ節転移があっても生命予後に与える影響が比較的小さいことが知られています。遠隔転移がない限り、多くの方が長期にわたり通常の生活を送ることができる傾向があります。濾胞がんも同様に予後良好とされていますが、血行性転移を起こしやすいという特徴があるため、肺や骨への転移に注意が必要です。
分化型甲状腺がんの治療後は、定期的な経過観察を続けることで再発の早期発見が可能です。再発しても再手術や放射性ヨウ素治療により対応できることが多く、長期的な管理が可能ながんといえます。

未分化がんや髄様がんの生存率

甲状腺がんの中でも、未分化がんは進行が速く、予後が厳しいタイプです。診断時にすでに進行していることが多く、治療抵抗性が高いため、生存期間は数ヶ月から1年程度とされています。
髄様がんは、甲状腺の傍濾胞細胞(C細胞)から発生するがんで、全体の3〜5%を占めます。分化型甲状腺がんと比べると予後はやや劣る傾向がありますが、早期発見により良好な経過をたどることも可能です。
髄様がんには遺伝性のものがあり、多発性内分泌腫瘍症(MEN)の一部として発症することがあります。家族歴がある場合は、遺伝カウンセリングを実施したうえで遺伝子検査を検討することで、予防的な対応が可能になる場合もあります。これらの数値はあくまで統計的なものであり、個々の経過は異なることを理解しておく必要があります。

まとめ

甲状腺がんは、早期に発見し適切な治療を受けることで、多くの方が良好な予後を得られる疾患です。症状が少ないため見逃されやすい一方で、定期的な健診や自己チェックにより早期発見が可能です。
特に女性では発症率が高く、ライフステージに応じた注意が必要でしょう。首にしこりを感じたり、声の変化が続いたりする場合は、早めに内科や耳鼻咽喉科、内分泌外来などを受診することをおすすめします。
分化型甲状腺がん、特に乳頭がんは進行が緩やかで、適切な治療により長期的な管理が可能な場合が多いとされています。ただし、個々の状況により経過は異なるため、専門医による適切な診断と治療計画が重要です。
生存率は全体として高い水準にありますが、年齢、病期、組織型などの要因により変動します。未分化がんや進行した髄様がんでは予後が厳しい場合もあるため、早期発見の重要性は変わりません。
甲状腺がんに関する不安や疑問がある場合は、専門医に相談することで、個々の状況に応じた適切な情報とサポートを得ることができます。定期的な検査と自己チェックを習慣化し、早期発見・早期治療につなげることが、安心して日常生活を続けるための第一歩となります。

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