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首に何ができたら「甲状腺がん」の予兆?”女性に多いがんの症状”を解説!【医師監修】

 公開日:2026/02/02
首に何ができたら「甲状腺がん」の予兆?”女性に多いがんの症状”を解説!【医師監修】

甲状腺がんは初期段階で自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することがある疾患です。しかし腫瘍が一定の大きさになると、いくつかの特徴的なサインが現れます。ここでは首のしこりや声の変化など、甲状腺がんで見られる代表的な症状について詳しく解説します。早期に異変に気づくための知識を身につけましょう。

上田 洋行

監修医師
上田 洋行(医師)

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【経歴】
大阪大学医学部卒業
住友病院、大阪大学医学部附属病院にて勤務
専門は糖尿病・内分泌・代謝内科
【資格】
・日本専門医機構認定内科専門医
・日本糖尿病学会糖尿病専門医
・内分泌代謝・糖尿病内科領域専門医

甲状腺がんの主な症状

甲状腺がんは初期段階では症状が乏しく、気づかないうちに進行していることがあります。しかし、腫瘍が一定の大きさになると、いくつかの特徴的な症状が現れることがあります。

首のしこりと腫れ

甲状腺がんで見られる典型的な症状は、首の前部に触れるしこりです。このしこりは通常、痛みを伴わないため、入浴時や鏡を見たときに偶然気づくことが多いでしょう。硬くて動きにくいしこりであることが特徴的で、周囲の組織に固着している場合もあります。
甲状腺は喉仏(甲状軟骨)より下、気管の前に位置する蝶のような形をした臓器であり、左右の葉とそれらをつなぐ中央の細い部分(峡部)で構成されています。がんが発生すると、その部分が腫大して外から触れられるようになります。しこりのサイズは数mmから数cmまでさまざまで、必ずしも大きさと悪性度が比例するわけではありません。小さくても転移しやすいタイプもあれば、大きくても進行が遅いタイプも存在します。
健康な甲状腺は柔らかく、通常は外から触れにくいものです。そのため、明らかに触れるしこりがある場合は、医療機関での精密検査が推奨されます。ただし、すべてのしこりが悪性というわけではなく、良性の結節である可能性も十分にあるため、過度に不安を感じる必要はありません。

嗄声(声がかすれる)や飲み込みにくさなどの圧迫症状

甲状腺がんが大きくなると、周囲の組織や臓器を圧迫することで、さまざまな症状が現れる場合があります。特に声帯を動かす神経(反回神経)が圧迫されたり浸潤されたりすると、声がかすれる嗄声が生じることがあります。風邪でもないのに声の変化が続く場合は、注意が必要です。
また、食道が圧迫されると食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害が起こることがあります。気管が圧迫されれば息苦しさや咳が続くこともあるでしょう。これらの症状は、がんがある程度進行した段階で現れることが多く、早期には見られないことがほとんどです。
首のリンパ節に転移が生じた場合、首の横や後ろにも腫れやしこりが触れるようになります。リンパ節転移は甲状腺がんの進行を示すサインの一つですが、適切な治療により管理可能なケースも多く報告されています。

まとめ

甲状腺がんは、早期に発見し適切な治療を受けることで、多くの方が良好な予後を得られる疾患です。症状が少ないため見逃されやすい一方で、定期的な健診や自己チェックにより早期発見が可能です。
特に女性では発症率が高く、ライフステージに応じた注意が必要でしょう。首にしこりを感じたり、声の変化が続いたりする場合は、早めに内科や耳鼻咽喉科、内分泌外来などを受診することをおすすめします。
分化型甲状腺がん、特に乳頭がんは進行が緩やかで、適切な治療により長期的な管理が可能な場合が多いとされています。ただし、個々の状況により経過は異なるため、専門医による適切な診断と治療計画が重要です。
生存率は全体として高い水準にありますが、年齢、病期、組織型などの要因により変動します。未分化がんや進行した髄様がんでは予後が厳しい場合もあるため、早期発見の重要性は変わりません。
甲状腺がんに関する不安や疑問がある場合は、専門医に相談することで、個々の状況に応じた適切な情報とサポートを得ることができます。定期的な検査と自己チェックを習慣化し、早期発見・早期治療につなげることが、安心して日常生活を続けるための第一歩となります。

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