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「レビー小体型認知症」の余命はどれくらい?進行速度を左右する“意外な要因”を解説!

 公開日:2026/02/16
「レビー小体型認知症」の余命はどれくらい?進行速度を左右する“意外な要因”を解説!

レビー小体型認知症の余命については、さまざまな情報が飛び交っており、誤解や不安を招くことがあります。正しい知識を持つことで、冷静に病気と向き合うことができます。数字だけにとらわれず、生活の質を保つことに焦点を当てた考え方が、患者さんとご家族の心の支えとなります。

鮫島 哲朗

監修医師
鮫島 哲朗(医師)

プロフィールをもっと見る
脳神経外科
東京逓信病院脳神経外科部長
脳腫瘍 頭蓋底外科センター長

【経歴】
平成2年3月 宮崎医科大学(現宮崎大学)卒業
平成2年6月 宮崎医科大学(現宮崎大学)脳神経外科入局
平成3年4月 九州大学救急部研修(厚生省研修プログラム)
平成14年4月 Duke University Medical Center, USA
University of Torino , Italy
平成22年2月 NTT東日本関東病院脳神経外科主任医長
平成25年4月 浜松医科大学脳神経外科准教授
令和6年10月 東京逓信病院脳神経外科部長 脳腫瘍頭蓋底外科センター長

【専門・資格】
脳腫瘍 頭蓋底腫瘍 困難な脳外科手術等
医学博士
日本脳神経外科学会 専門医・指導医
日本脳卒中学会 専門医

レビー小体型認知症の余命に関する理解

レビー小体型認知症の余命については、さまざまな情報が飛び交っており、誤解や不安を招くことがあります。正しい知識を持つことで、冷静に病気と向き合うことができます。

余命の個人差と予測の難しさ

レビー小体型認知症の進行速度は、個人によって大きく異なります。同じ診断を受けた方でも、5年後の状態がまったく違うことは珍しくありません。このため、「余命は◯年」と断定することは困難です。医師が余命を伝える場合も、あくまで統計的な平均値であり、個々の患者さんに必ずしも当てはまるわけではありません。余命の予測は、現時点での症状や全身状態をもとにした推定であり、将来的な状態を正確に予測するものではありません。

予後に影響する要因は多岐にわたります。年齢、性別、合併症、栄養状態、治療への反応、家族のサポート体制、介護環境などがすべて関わってきます。また、感染症や転倒といった予期しない出来事が生じることで、経過が大きく変わることもあります。これらの要因が複雑に絡み合うため、余命を正確に予測することは現実的には不可能です。

したがって、余命の数字にとらわれすぎず、現在の症状に対処し、生活の質(QOL)を保つことに焦点を当てることが望まれます。医療者との信頼関係を築き、定期的に病状を評価しながら、その時々に応じた適切なケアを受けることが、患者さんとご家族にとって重要です。

前向きな姿勢で病気と向き合う

患者さん本人が楽しめる活動を続けることも大切です。音楽を聴く、絵を描く、散歩をする、家族と会話をするなど、できることを大切にすることで、生活の質が保たれます。介護する家族も、自分自身のケアを忘れず、必要なときには周囲の支援を受けることが重要です。家族の心身の健康が保たれることで、患者さんへのケアの質も向上します。

病気と向き合いながらも、前向きな気持ちを持ち続けることが、患者さんと家族の双方にとって意味のある時間を過ごすための鍵となります。医療者や介護の専門家、地域のサポート資源を活用しながら、一歩ずつ進んでいくことが大切です。

まとめ

レビー小体型認知症は、幻視やパーキンソン症状、認知機能の変動といった特徴的な症状を持つ認知症です。初期段階での気づきが遅れやすいものの、早期に診断し適切な治療を開始することで、症状の進行を緩やかにし、生活の質(QOL)を保つことが期待できます。原因や余命についてはまだ解明されていない部分も多いですが、現在も研究が進んでおり、将来的にはより効果的な治療法が開発される可能性があります。症状に気づいたら早めに専門の医療機関を受診し、医師や多職種の専門家と連携しながら、患者さんとご家族が前向きに過ごせる環境を整えていきましょう。

この記事の監修医師

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