23時に寝るならコーヒーは何時まで?夕方以降の摂取が睡眠に与える意外な影響を医師解説

カフェインを含む飲料は日常生活に深く根ざしており、完全に避けることは現実的ではありません。また、カフェインには集中力向上や疲労軽減といった有益な作用もあります。問題は摂取のタイミングと量であり、これらを適切にコントロールすることが重要です。ここでは、各飲料に含まれるカフェイン量を知り、時間帯を考慮した摂取方法やカフェインレス製品の活用方法についてご紹介します。

監修医師:
伊藤 有毅(柏メンタルクリニック)
精神科(心療内科),精神神経科,心療内科。
保有免許・資格
医師免許、日本医師会認定産業医、日本医師会認定健康スポーツ医
目次 -INDEX-
カフェイン含有飲料との上手な付き合い方
カフェインを含む飲料は日常生活に深く根ざしており、完全に避けることは現実的ではありません。また、カフェインには集中力向上や疲労軽減といった有益な作用もあります。問題は摂取のタイミングと量であり、これらを適切にコントロールすることで、カフェインの利点を活かしながら睡眠への悪影響を抑えることができます。
まず、各飲料に含まれるカフェインの量を知ることが基本です。コーヒー1杯(150ml)には約60〜90mgのカフェインが含まれます。紅茶は1杯あたり30〜50mg、緑茶は20〜40mg程度です。エナジードリンクは製品によって大きく異なりますが、1本あたり50〜200mgと高濃度のものもあります。
時間帯を考慮したカフェイン摂取
睡眠への影響を避けるためには、就寝時刻から逆算してカフェインの摂取を制限する必要があります。一般的には、就寝の6時間前以降はカフェインを摂らないことが推奨されます。23時に就寝する場合、17時以降はカフェインを含む飲料を避けるということになります。
カフェインに敏感な方や、代謝が遅い方は、さらに早い時間、例えば14時以降はカフェインを控えることが望ましい場合もあります。自分の体質と睡眠パターンを観察しながら、個人に適したカットオフタイムを見つけることが重要です。
カフェインレスやデカフェの製品を活用することも有効な方法です。これらの製品にも微量のカフェインは残っていますが、通常の製品と比べて大幅に少なく、夜間の摂取でも睡眠への影響はほとんどありません。麦茶やルイボスティー、ハーブティーなど、もともとカフェインを含まない飲料も選択肢になります。
朝から昼にかけてのカフェイン摂取は、日中の覚醒度を高め、パフォーマンスを向上させる効果が期待できます。朝食後のコーヒーは、体内時計の観点からも望ましいタイミングです。
まとめ
夜眠れない悩みには、さまざまな原因が複雑に絡み合っています。お酒は一時的に入眠を早めるものの、睡眠の質を低下させる側面があります。カフェインは覚醒作用により入眠を妨げ、ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制します。一方、適切な入浴は体温リズムを整え、自然な眠気を促す効果があります。これらの要素を理解し、生活習慣を見直すことが睡眠改善の第一歩となります。改善しても症状が続く場合は、専門医に相談し、適切な治療を受けることが大切です。