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なぜ内臓脂肪は怖いのか?2つ以上の異常が重なるメタボリスクと賢い体重管理術

 公開日:2026/01/01
肥満に伴う代謝異常と生活習慣病

肥満は体脂肪の蓄積にとどまらず、全身の代謝に影響を及ぼし、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクを高めます。特に内臓脂肪が過剰に蓄積した状態は、メタボリックシンドロームと呼ばれる病態と関連し、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患のリスクを数倍高めるとされています。これらの疾患は相互に関連し、早期発見と介入が重要です。肥満と代謝異常の関係を理解し、予防に努めることが求められます。

滝村 英幸

監修医師
滝村 英幸(医師)

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2006年3月 聖マリアンナ医科大学医学部医学科卒業
2006年4月 聖マリアンナ医科大学病院 初期臨床研修医
2008年4月  済生会横浜市東部病院 循環器内科
2016年12月  総合東京病院(東京都中野区) 循環器内科
2017年 総合東京病院(東京都中野区) 心臓血管センター
2022年4月 総合東京病院(東京都中野区) 心臓血管センター 循環器内科 心臓血管インターベンション科 科長

【専門・資格・所属】
内科・循環器内科一般
冠動脈カテーテルインターベンション治療
末梢血管カテーテル治療
フットケア
心血管超音波検査

日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定心血管カテーテル治療専門医
日本心エコー図学会SHD心エコー図認定医

肥満に伴う代謝異常と生活習慣病

肥満は、体脂肪の蓄積にとどまらず、全身の代謝に影響を及ぼし、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病のリスクを高めます。これらの疾患は相互に関連し、心血管疾患や脳血管疾患といった重篤な合併症を引き起こす可能性があります。肥満と代謝異常の関係を理解し、予防に努めることが重要です。

内臓脂肪の蓄積とメタボリックシンドローム

肥満の中でも内臓脂肪が過剰に蓄積した状態は、メタボリックシンドロームと呼ばれる病態と関連します。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を併せ持つ状態を指します。内臓脂肪組織は、単なるエネルギー貯蔵庫ではなく、アディポサイトカインと呼ばれる生理活性物質を分泌します。内臓脂肪が増えると、炎症性のアディポサイトカインの分泌が増加し、インスリン抵抗性や血管の炎症を促進します。この結果、血糖値や血圧、血中脂質の値が上昇し、動脈硬化が進行しやすくなります。メタボリックシンドロームの診断基準は、国や機関によって若干異なりますが、日本では腹囲(男性85センチメートル以上、女性90センチメートル以上)を基本とし、血糖、血圧、脂質の基準値を組み合わせて判定されます。メタボリックシンドロームは、心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な疾患のリスクを数倍高めるとされており、早期発見と介入が重要です。

肥満の予防と体重管理の実際

肥満の予防と体重管理には、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを適切に保つことが基本です。食事内容を見直し、エネルギー密度の高いお菓子や加工食品の摂取を控え、野菜、タンパク質、全粒穀物を中心とした食事を心がけましょう。また定期的な身体活動は、消費カロリーを増やすだけでなく、基礎代謝の維持や筋肉量の保持にも役立ちます。運動の種類は、有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、水泳など)と筋力トレーニングを組み合わせることが効果的です。体重管理の目標は、急激な減量ではなく、無理のないペースで継続可能な方法を選ぶことが大切です。月に1〜2kg程度の減量が、リバウンドのリスクを抑えつつ健康的とされています。体重や体脂肪率を定期的に測定し、変化を記録することで、自身の状態を把握しやすくなります。肥満の改善が難しい場合や、合併症が懸念される場合は、医師や管理栄養士に相談し、個別の指導を受けることを検討してください。

まとめ

お菓子への依存傾向は、脳の報酬系の働きや習慣化、血糖値の変動といった複数の要因が絡み合って生じます。摂取量の増加や欲求のコントロールの難しさを感じる場合は、行動パターンの見直しや環境調整、専門家への相談が有効です。お菓子の過剰摂取は、血糖値の急激な変動を引き起こし、長期的にはインスリン抵抗性や糖尿病のリスクを高める可能性があります。また、カロリー過多による肥満は、メタボリックシンドロームをはじめとする生活習慣病のリスク因子となり、心血管疾患などの重篤な合併症につながる恐れがあります。さらに、お菓子に含まれる糖質は、口腔内細菌による酸の産生を促し、むし歯の発生リスクを高めます。これらのリスクは、食事内容の見直し、規則正しい生活習慣、適切な口腔ケア、定期的な健康診断や歯科受診といった予防行動により軽減できます。無理のない範囲で継続可能な対策を選び、自身の健康状態を把握しながら、お菓子との適切な付き合い方を見つけることが大切です。気になる症状がある場合や、改善が難しいと感じる場合は、医師や管理栄養士、歯科医師などの専門家に相談し、個別の助言を受けることを検討してください。

この記事の監修医師

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