自己流の食事制限は逆効果? 正しい知識で「γ-GTP」を正常値へ導く食事療法を医師が解説

γ-GTPを下げるためには食事内容の見直しが欠かせません。高脂肪食や糖質の過剰摂取を控え、バランスの取れた食生活を継続することで数値の改善が期待できます。野菜や果物、良質なタンパク質を積極的に取り入れ、肝臓の代謝機能をサポートしましょう。日々の食事選びが肝臓の健康を守る第一歩となります。

監修医師:
藤原 大輔(医師)
1999年香川大学卒業
1999年4月香川大学放射線科勤務
2000年4月岡山大学第二内科勤務
2000年6月十全総合病院勤務
2001年6月岡山赤十字病院勤務
2011年5月クリニック開業
2022年8月以降体調不良により離職中
【免許・資格】
総合内科専門医
消化器内視鏡学会専門医
消化器病学会専門医
目次 -INDEX-
γ-GTPを下げる食事とは
γ-GTPを下げるためには、食事内容の見直しが欠かせません。肝臓に負担をかけない食生活を心がけることで、数値の改善が期待できます。特に、脂肪や糖質の過剰摂取を控え、バランスの取れた食事を継続することが重要です。
まず、揚げ物や脂身の多い肉類、バターやクリームを多用した料理など、高脂肪食の摂取を控えましょう。これらの食品は肝臓に脂肪を蓄積させやすく、γ-GTPの上昇につながります。代わりに、魚や鶏肉、豆腐などの良質なタンパク質を取り入れることで、肝臓の修復を助けることができます。
積極的に取りたい食品
肝臓の健康を保つために積極的に取りたい食品として、野菜や果物、海藻類、きのこ類などが挙げられます。これらには食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、肝臓の代謝機能をサポートします。
特に、ビタミンB群は肝臓の解毒作用や代謝に重要な役割を果たします。レバーや豚肉、大豆製品、緑黄色野菜などに多く含まれているため、日々の食事に取り入れることをおすすめします。また、抗酸化作用を持つビタミンCやビタミンEも、肝細胞の酸化ストレスを軽減する働きがあります。
糖質の適切な管理
糖質の過剰摂取も、肝臓への脂肪蓄積を促進します。白米やパン、麺類などの精製された炭水化物は血糖値を急激に上昇させ、余った糖が脂肪として肝臓に蓄えられます。このため、主食の量を適切にコントロールし、玄米や全粒粉パンなど血糖値の上昇が緩やかな食品を選ぶことが望ましいでしょう。
また、清涼飲料水や菓子類に含まれる砂糖や果糖ぶどう糖液糖も、肝臓に負担をかける要因となります。ゼロカロリー飲料は砂糖入り飲料の代わりとして有効ですが、強い甘味に慣れすぎると甘い味への依存が続くことがあります。切り替えのステップとして利用しつつ、甘い飲み物やお菓子の摂取を控え、最終的には水やお茶を中心とした飲み物に切り替えることで、肝臓への負担を減らすことができます。
フルーツは食物繊維と一緒に糖が吸収されるため、適量であれば問題ありません。ただし、ジュースにすると糖だけを一気に摂りやすくなるため、丸ごと食べるのが基本です。
まとめ
γ-GTPは肝臓や胆道の健康状態を示す重要な指標であり、数値の上昇は肝細胞の障害や胆汁うっ滞を反映しています。主な原因としてアルコールの過剰摂取が知られていますが、肥満や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病、薬剤の影響、胆道系疾患なども関与します。高い状態を放置すると肝硬変や肝がんへと進行するリスクがあるため、早期の対処が不可欠です。改善には食事の見直し、運動習慣の確立、禁酒や節酒が有効であり、必要に応じて医療機関での治療を受けることが大切です。定期的な検査で数値の推移を確認し、専門医の指導のもと適切な管理を続けることで、肝臓の健康を守り、全身の健康維持につなげることができます。
参考文献