「プロテインシェイク」の”３つのメリット”はご存じですか？医師が解説！
プロテインシェイクには健康効果に加え、日常生活で活用しやすい実用的な利点が複数存在します。調理の手間がかからない手軽さや、身体への負担が少ない消化吸収の特性など、継続して取り入れやすい要素が揃っています。ここでは利用上の具体的なメリットについて、手軽さと消化効率という2つの視点から詳しく解説します
監修医師：
濱木 珠恵（ナビタスクリニック新宿）
北海道大学医学部を卒業後、国立国際医療センターにて研修。
虎の門病院、国立がんセンター中央病院で造血幹細胞移植の臨床研究に従事。都立府中病院、都立墨東病院での血液疾患診療を経て、2012年にナビタスクリニック東中野院長、2016年よりナビタスクリニック新宿院長に就任。
貧血外来や女性内科などで女性の健康をサポート。
【専門・資格・所属】
血液内科、貧血、女性内科、内科一般
日本血液学会 専門医
日本内科学会 認定医
プロテインシェイクを飲むことの主なメリット
プロテインシェイクには、健康効果以外にもさまざまなメリットがあります。手軽さと継続性の高さ、消化吸収の効率性など、利用上の実用的な利点について詳しく見ていきます。
手軽さと継続性の高さ
プロテインシェイクの大きなメリットは、調理の手間がかからず、短時間で準備できる点です。粉末を水や牛乳に溶かすだけで、すぐに飲むことができます。忙しい朝や運動後など、時間に余裕がない場面でも、手軽にタンパク質を補給できます。調理器具や火を使う必要がないため、職場やジムなど外出先でも利用しやすいという特徴があります。
また、持ち運びも容易で、個包装タイプの製品を選べば、必要な時に必要な量だけを摂取できるため、無駄が少なく経済的です。この手軽さが、習慣として継続しやすい大きな要因となっています。栄養補給は一時的なものではなく、継続することで効果が期待できるため、日常生活に無理なく取り入れられることは重要なポイントです。
消化吸収の効率性と身体への負担軽減
プロテインシェイクは液体であるため、固形食品と比較して消化吸収が速やかに行われます。特に運動後のタンパク質補給では、速やかな吸収が筋肉の回復に有利に働くため、この特性が大きな利点となります。固形の肉や魚からタンパク質を摂取する場合、消化に時間がかかり、胃腸への負担も大きくなります。
一方、プロテインシェイクは消化が容易であるため、胃腸が弱い方や食欲がない時でも摂取しやすいという特徴があります。病後の回復期や体調不良時など、固形物の摂取が困難な場合にも、栄養補給の手段として役立つ可能性があります。ただし、個人の消化能力や体調によっては、液体であっても負担となる場合があるため、自分の身体の反応を観察しながら利用することが大切です。
また、脂質や糖質の含有量を調整した製品が多く、必要な栄養素だけを効率的に摂取できる点もメリットです。余分なカロリーを抑えながら、必要なタンパク質を確保できるため、体重管理を意識している方にとっても有用な選択肢となります。ただし、製品によって成分や栄養価は大きく異なるため、目的に合わせて適切な製品を選ぶことが重要です。
まとめ
プロテインシェイクは、適切に活用すれば健康維持やダイエットに役立つ有用なツールです。健康効果やメリットを理解し、デメリットや飲みすぎのリスクにも注意を払いながら、自分の目的や身体の状態に合わせて利用することが大切です。タンパク質の必要量は個人差が大きく、年齢や性別、活動量、健康状態によって異なります。不安な点がある場合や、基礎疾患をお持ちの方は、医師や管理栄養士などの専門家に相談したうえで取り入れることをおすすめします。バランスの取れた食事と適度な運動を基本としながら、プロテインシェイクを補助的に活用し、健やかな生活を目指していきましょう。
