「胆石の予防」手術したあとも油断は禁物?再発防止のために見直したい食事と運動のポイント【医師解説】

胆石の発生リスクを減らし、手術後の再発を防ぐためには日常生活での適切な管理が欠かせません。バランスの取れた食事や規則正しい食事時間、適度な運動といった生活習慣の改善により、胆石のリスクを低下させることが期待できます。定期的な健康診断を受けながら、自身の健康管理に努めることが大切です。

監修医師:
齋藤 宏章(医師)
福島県立医科大学放射線健康管理学講座 博士研究員
【専門・資格】
消化器内科、内視鏡
消化器病専門医、消化器内視鏡専門医、肝臓内科専門医、カプセル内視鏡認定医
目次 -INDEX-
胆石の予防と再発防止
胆石の発生リスクを減らし、手術後の再発を防ぐためには、日常生活での適切な管理が重要です。生活習慣の改善により、胆石のリスクを低下させることが期待できます。
食生活による予防
バランスの取れた食事は、胆石予防の基本です。特に食物繊維を多く含む野菜や果物、全粒穀物を積極的に摂取することが推奨されます。食物繊維は腸内でのコレステロール吸収を抑制し、胆汁酸の再吸収を減少させることで、胆汁中のコレステロール濃度を適正に保つ効果があります。
規則正しい食事時間も予防に役立ちます。朝食を抜くと、長時間にわたって胆のうが収縮せず、胆汁が濃縮されて結石形成のリスクが高まります。1日3食を規則的にとることで、胆のうが定期的に収縮し、胆汁の停滞を防ぐことが期待されます。ただし、これらの食生活の改善が必ずしも胆石を完全に予防できるわけではなく、体質や他の要因も影響します。
生活習慣の改善と定期検査
適度な運動は、身体の重さの管理だけでなく、消化器機能の改善にも寄与します。運動は胆のうの収縮機能を高め、胆汁の停滞を防ぐ効果もあるといわれています。
アルコールの摂取については、適量であれば問題ないとされていますが、過度の飲酒は肝機能障害を招き、間接的に胆石のリスクを高める可能性があります。喫煙も代謝に悪影響を及ぼすため、禁煙することが望ましいでしょう。
定期的な健康診断を受けることも重要です。特に、胆石のリスクファクターを持つ方(40代以上の女性、肥満、糖尿病や脂質異常症のある方など)は、年に1回程度の腹部超音波検査を受けることが推奨されます。
まとめ
胆のう摘出術を受けた後も、胆管結石が新たに形成される可能性があるため、定期的なフォローアップが必要です。特に術後に消化器症状が続く場合や、異常な腹痛が生じた場合には、速やかに医療機関を受診することが大切です。
胆石は適切な知識と対応により、重症化を防ぐことが期待できる疾患です。右上腹部の痛みや食後の不快感といった初期症状を見逃さず、早めに消化器内科や消化器外科を受診することが重要です。生活習慣の改善により予防も期待できますので、定期的な健康診断を受けながら、自身の健康管理に努めることをおすすめします。気になる症状がある場合には、ためらわずに専門医に相談してください。
