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「中性脂肪の検査」前日・当日はどんなことに気を付けたらいいの?【医師監修】

 公開日:2025/12/26
中性脂肪検査の受け方と注意点

中性脂肪の検査は、数値の正確さがとても重要です。前日の食事内容や体調によって結果が大きく変わることがあるため、正しい手順で臨む必要があります。ここでは、検査前日から当日までに気をつけるべきポイントを具体的にご紹介します。

濱木 珠恵

監修医師
濱木 珠恵(ナビタスクリニック新宿)

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【経歴】
北海道大学医学部を卒業後、国立国際医療センターにて研修。
虎の門病院、国立がんセンター中央病院で造血幹細胞移植の臨床研究に従事。都立府中病院、都立墨東病院での血液疾患診療を経て、2012年にナビタスクリニック東中野院長、2016年よりナビタスクリニック新宿院長に就任。
貧血外来や女性内科などで女性の健康をサポート。

【専門・資格・所属】
血液内科、貧血、女性内科、内科一般

日本血液学会 専門医
日本内科学会 認定医

中性脂肪検査の受け方と注意点

中性脂肪の検査は、数値の正確さがとても重要です。体調や食事内容、前日の行動によって結果が大きく変わることがあるため、正しい手順で臨む必要があります。ここでは、検査の前日から当日までに気をつけるポイントを具体的に紹介します。

検査前日からの準備

中性脂肪の検査は空腹時での採血が基本です。食後は誰でも中性脂肪値が上昇するため、正確な評価のためには採血前10〜12時間の絶食が必要とされています。前日の夕食は通常どおりで構いませんが、夜遅い時間の食事や深夜の間食は避けましょう。
アルコールは検査の数日前から控えることが望ましいとされています。アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を促進するため、特に前日の飲酒は検査結果に大きく影響するため、前日の夜に少量飲んだだけでも数値に影響が出ることがあります。特にビールや日本酒など糖質の多いお酒は避けましょう。また、激しい運動も一時的に数値を変動させることがあるため、検査前日は控えめにすることが推奨されます。体調が悪い場合や風邪などの症状がある場合は無理せず、医療機関に事前に相談されることをおすすめします。

当日の注意事項と服薬の扱い

検査当日の朝は、食事を摂らずに来院します。水やお茶など、カロリーのない飲み物は少量であれば問題ありません。ただし、牛乳やジュース、砂糖入りの飲料は血糖値を上げてしまうため、摂取を避ける必要があります。
持病で薬を服用している方は、事前に医療機関に相談しましょう。降圧剤や心臓の薬など、休薬すると危険な薬もあります。一般的には、少量の水で服用することは可能ですが、判断に迷う場合は必ず医師や薬剤師に確認してください。薬の種類や検査内容により対応が異なるため、個別に確認することが大切です。
服装は、袖の上げ下げがしやすいものが便利です。採血の際に腕まくりできない服や、タイトな長袖は避けましょう。アクセサリーや時計も外しておくとスムーズです。

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