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「胃がん検査」は何歳から始めた方がいいの?【医師監修】

 公開日:2026/01/15
胃がん検査は何歳から始めるべきか

胃がん検診を開始する適切な年齢は、個人のリスク要因によって異なります。一般的には50歳以上が推奨されていますが、ピロリ菌感染や家族歴がある方は、より早い時期からの検査が望ましい場合があります。ここでは、リスクに応じた検査開始時期の目安について解説します。

水野 靖大

監修医師
水野 靖大(マールクリニック横須賀)

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【経歴】
京都大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院、北野病院、日赤和歌山医療センター、東京大学医科学研究所附属病院などで腹部外科医として患者の全身管理や救急の現場に従事。
2012年にマールクリニック横須賀(神奈川県横須賀市)を開院し、院長を務める。

【専門・資格・所属】
日本外科学会 外科専門医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本旅行医学会 旅行医学認定医

胃がん検査は何歳から始めるべきか

胃がん検診を始める適切な年齢は、個人のリスク因子によって異なります。一般的な推奨と、リスクに応じた個別化された検査開始年齢について理解しておくことが大切です。

一般的な検診開始年齢の指針

日本では、対策型検診として50歳以上を対象に胃がん検診が推奨されています。検査方法は胃内視鏡検査またはバリウム検査で、2年に1回の受診が推奨されています。これは、統計的に胃がんの罹患率が50歳以降で増加することに基づいています。

ただし、これはあくまで一般集団を対象とした推奨です。胃がんの最大のリスク要因であるピロリ菌に感染している方(感染によって萎縮性胃炎が起きている方を含む)や、胃がんの家族歴がある方などは、より早期の40歳頃やさらにそれ以前から検査を開始することが望ましいでしょう。

検診の間隔についても、リスクに応じて調整することが重要です。低リスクの方は2年から3年に1回でも十分な場合がありますが、高リスクの方は毎年または1年半ごとの検査が推奨されることもあります。

リスク因子に応じた検査開始時期

ピロリ菌感染が確認された方は、除菌治療が成功した後も定期的な内視鏡検査が必要です。除菌により将来の胃がんリスクは大幅に低下しますが、既に萎縮性胃炎が進行している場合、その粘膜からがんが発生するリスクは残るためです。除菌後も1〜2年ごとの内視鏡検査が推奨されます。

家族内に胃がん患者さんがいる方は、その方が発症した年齢より5歳から10歳早い時期から検査を始めることが一つの目安です。これは、ピロリ菌感染や生活習慣、遺伝的背景などを共有している可能性があるためです。たとえば、親が60歳で胃がんと診断された場合、50歳頃からの内視鏡検査開始が推奨されます。

喫煙者や塩分摂取が多い食生活を続けている方も、標準より早めの検査開始を検討すべきです。生活習慣の改善とともに、定期的な検査で早期発見に努めることが重要です。自身のリスク因子を把握し、医師と相談して適切な検査計画を立てることが大切です。

まとめ

胃がんの主な原因はピロリ菌感染であり、早期発見・早期治療によって完治が期待できるがんです。まずはご自身のピロリ菌感染の有無を知り、感染している場合は除菌治療を受けることが効果的な予防策です。そのうえで、年齢やリスク因子(ピロリ菌感染歴、萎縮性胃炎、家族歴など)に応じて定期的な内視鏡検査を受けることで、胃がんの早期発見につながるでしょう。気になる症状がある場合や、ご自身の胃がんリスクについて不安がある場合は、消化器内科の医療機関に相談することをおすすめします。

この記事の監修医師

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