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日常生活でどんな変化が現れたら「胃がん」を疑った方がいい?【医師監修】

 公開日:2026/01/05
胃がんの初期症状と見逃しやすいサイン

早期胃がんは自覚症状に乏しく、健康診断で偶然発見されるケースが大半を占めます。しかし、日常生活の中で現れる軽微な変化に気づくことで、早期発見につながる可能性があります。ここでは、見逃しやすい初期症状と、注意すべきサインについて詳しく解説します。

水野 靖大

監修医師
水野 靖大(マールクリニック横須賀)

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【経歴】
京都大学医学部卒業。京都大学医学部附属病院、北野病院、日赤和歌山医療センター、東京大学医科学研究所附属病院などで腹部外科医として患者の全身管理や救急の現場に従事。
2012年にマールクリニック横須賀(神奈川県横須賀市)を開院し、院長を務める。

【専門・資格・所属】
日本外科学会 外科専門医
日本ヘリコバクター学会 ピロリ菌感染症認定医
日本旅行医学会 旅行医学認定医

胃がんの初期症状と見逃しやすいサイン

早期胃がんでは特徴的な症状が現れにくく、定期的な検診が重要となります。自覚症状がほとんどないため、健康診断での発見が大半を占めます。

早期胃がんに特有の症状の乏しさ

早期胃がんは、がん細胞が胃の粘膜や粘膜下層にとどまっている状態を指します。この段階では、自覚症状がほとんどないことが一般的です。胃の痛みや不快感を感じたとしても、慢性胃炎や胃潰瘍といった良性疾患と区別がつかないことが多く、患者さん自身が異常を認識することは困難です。

健康診断や人間ドックでの胃内視鏡検査、バリウム検査などによって偶然発見されるケースが大半を占めます。早期発見できれば、内視鏡的切除など身体への負担が少ない治療で根治が期待できる場合があるため、症状がなくても定期的な検査を受けましょう。

症状が乏しいからこそ、リスクを正しく理解することが重要です。胃がんの最大の原因はピロリ菌感染であり、感染すると慢性的な胃炎から萎縮性胃炎へと進行し、がん化のリスクが高まります。また、家族に胃がんの既往がある方も注意が必要です。これは、家族内でピロリ菌に感染している可能性や、食生活の類似、稀な遺伝的要因などが考えられるためです。これらのリスクに当てはまる方は、症状の有無にかかわらず定期的な検査を検討すべきでしょう。

日常生活で気づきやすい軽微な変化

胃がんが進行するにつれて、日常生活の中で気づく変化が現れることがあります。たとえば、食欲不振や胃もたれ、食後の膨満感などです。これらは消化不良や胃炎でもよく見られる症状ですが、数週間以上続く場合や、徐々に悪化する傾向がある場合は注意が必要です。

また、少量の食事で満腹感を感じる、以前より食事量が減ったと感じるといった変化も見逃せません。胃がんが進行すると胃の容積が狭くなったり、胃の動きが悪くなったりするため、このような症状が現れることがあります。

体重減少も重要なサインの一つです。意図的にダイエットをしているわけでもないのに体重が減り続ける場合、何らかの病気が隠れている可能性があります。胃がんに限らず、体重減少を伴う症状が続くときは、早めに医療機関を受診することが大切です。

まとめ

胃がんの主な原因はピロリ菌感染であり、早期発見・早期治療によって完治が期待できるがんです。まずはご自身のピロリ菌感染の有無を知り、感染している場合は除菌治療を受けることが効果的な予防策です。そのうえで、年齢やリスク因子(ピロリ菌感染歴、萎縮性胃炎、家族歴など)に応じて定期的な内視鏡検査を受けることで、胃がんの早期発見につながるでしょう。気になる症状がある場合や、ご自身の胃がんリスクについて不安がある場合は、消化器内科の医療機関に相談することをおすすめします。

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