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「原因不明の青あざ」は放置キケン! 血管・血液の異常を特定する「必須検査」とは?

 公開日:2025/11/30
「原因不明の青あざ」は放置キケン! 血管・血液の異常を特定する「必須検査」とは?

原因不明の青あざが頻繁に出現する場合、特に他の出血症状を伴う場合は医療機関での評価が必要です。血液検査により出血傾向の原因を特定する手がかりが得られます。本章では医療機関で行われる検査内容と、日常生活での注意点について説明します。適切な評価と対応により、重篤な疾患の早期発見や症状の悪化防止につながる可能性があります。

中路 幸之助

監修医師
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

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1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

青あざの評価と対応

原因不明の青あざが頻繁に出現する場合、特に他の出血症状を伴う場合は、医療機関での評価が必要です。血液内科や内科を受診し、詳しい検査を受けることをおすすめします。

医療機関での検査内容

血液検査では、血小板数、凝固機能検査、肝機能検査などが行われます。血小板数が減少していないか、プロトロンビン時間や活性化部分トロンボプラスチン時間といった凝固系の検査値に異常がないかを確認します。これらの検査により、出血傾向の原因を特定する手がかりが得られます。 必要に応じて、より専門的な検査が追加されることもあります。血小板機能検査、各種凝固因子の測定、骨髄検査などが該当します。これらの検査結果をもとに、原因となる疾患が特定され、適切な治療方針が決定されます。検査の選択は初期検査の結果や臨床症状に基づいて判断されます。

日常生活での注意点

出血傾向がある場合、外傷を避けるための配慮が必要です。転倒しやすい環境を改善し、鋭利なものの取り扱いに注意しましょう。歯磨きは柔らかい歯ブラシを使用し、強くこすらないようにします。日常生活の工夫により、出血リスクを軽減することが期待できます。 抗血小板薬や抗凝固薬を服用している方は、自己判断で中止せず、医師の指示に従ってください。他の医療機関を受診する際や、歯科治療を受ける際には、これらの薬剤を服用していることを必ず伝えましょう。薬剤情報の共有は安全な医療提供のために不可欠です。 ビタミンCやビタミンKを含む食品を適度に摂取することも、血管の健康維持に役立つ可能性があります。ただし、ワルファリンを服用中の方は、ビタミンKの摂取について医師に相談する必要があります。薬剤との相互作用を避けるため、食事内容の変更は医師と相談して行うことが望ましいとされています。

まとめ

原因不明の足の痛み、発熱、腹痛、青あざ、体調不良など、身体が発するさまざまなサインには、それぞれに多様な原因が潜んでいる可能性があります。これらの症状は日常的によく経験するものですが、長期間続く場合や生活に支障をきたす場合は、専門的な評価が必要です。自己判断で対処するのではなく、適切なタイミングで医療機関を受診し、詳しい検査と診断を受けることが、根本的な解決への第一歩です。 原因不明の症状に対しては焦らず段階的に対応していくことが重要で、医療機関での適切な評価と治療、そして自身でのセルフケアを組み合わせることで、症状の改善と生活の質の向上を目指しましょう。

この記事の監修医師

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