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「痛風」を遠ざける! プリン体が少ない食べて安心な食材の賢い選び方とは

 公開日:2025/11/11
食品ごとのプリン体含有量一覧と目安

適切な尿酸値を維持するには、食品に含まれるプリン体の量を把握しておくことが基本となります。食材によって含有量には大きな差があり、日々の献立を考える際の重要な指標となります。本章では、代表的な食品のプリン体含有量を一覧で示しながら、どの食材をどの程度摂取すべきか、具体的な目安をわかりやすくお伝えします。

浅川 貴介

監修医師
浅川 貴介(医師)

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【経歴】
2004年 私立海城高等学校卒業
2010年 私立東邦大学医学部卒業 医師免許取得
2012年 公益財団法人日産厚生会玉川病院
2016年 東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
2018年 医療社団法人七福会ホリィマームクリニック
2022年 浅川クリニック
【免許・資格】
・医学博士
・日本内科学会総合内科専門医
・日本腎臓学会腎臓専門医
・日本透析医学会透析専門医
・労働衛生コンサルタント(保健衛生)
・東京都福祉局認定難病指定医

食品ごとのプリン体含有量一覧と目安

食品に含まれるプリン体の量を把握することは、日々の食事管理において役立ちます。ここでは、代表的な食品のプリン体含有量を分類し、どの食材をどの程度摂取すればよいかの目安を示します。

プリン体含有量の分類と具体例

食品は100gあたりのプリン体含有量によって、いくつかの段階に分類されます。極めて多いとされるのは、鶏レバー、豚レバー、牛レバー、白子、イワシの干物などで、これらは200mgを超えることもあります。多いとされるのは、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジの干物、サンマの干物などで、100mgから200mg程度です。中程度とされるのは、豚ロース、牛サーロイン、ウナギ、タラ、ホタテ、納豆などで、50mgから100mg程度です。少ないとされるのは、豆腐、牛乳、チーズ、卵、米、パン、うどん、野菜類、果物類などで、50mg未満です。これらの分類を参考にしながら、一日のプリン体摂取量を400mg以下に抑えることが一般的な目安とされています。特に尿酸値が高い方は、極めて多い食品を避け、多い食品も頻度を減らすことが推奨されます。

献立作りに役立つ食品選びのポイント

日常の献立を考える際には、プリン体含有量の少ない食品を中心に組み立てることが基本です。主食は白米やうどん、パンなど、プリン体が少ないものを選びます。主菜には、鶏のささみや胸肉、豚ヒレ肉、卵、豆腐などを活用し、タンパク質を適切に補給します。副菜には、緑黄色野菜や海藻類、きのこ類を取り入れることで、ビタミンやミネラル、食物繊維を補うことができます。汁物には、わかめやきのこを使った味噌汁やスープが適しています。プリン体が多い食材を完全に避ける必要はありませんが、頻度や量を調整することが大切です。例えば、青魚を食べる際には、一週間に一度程度にとどめ、一度に食べる量も控えめにします。また、プリン体が多い食材を使う日は、他の食事でプリン体の少ない食材を選ぶなど、一日全体でバランスを取るようにしましょう。

まとめ

尿酸値の管理は、食事の見直しと生活習慣の改善を基本とし、必要に応じて医療機関のサポートを受けることで、効果的に行うことができます。プリン体の多い食品を控え、水分を十分に摂取し、適正体重を維持することが重要です。痛風や合併症のリスクを減らすためには、定期的な検査で尿酸値をチェックし、早期に対処することが大切です。自分の健康状態を把握し、専門家と相談しながら、長期的に取り組んでいきましょう。

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