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「へその臭い」を防ぐ! 正しい洗い方・拭き方と衣類選びの極意とは

 公開日:2025/11/16
へそのごまをためないための予防習慣

へそのごまは一度蓄積すると除去に手間がかかりますが、日々の習慣を少し工夫するだけで形成を大幅に抑えることができます。特別な道具や高価な製品は必要なく、毎日の入浴時にほんの数分意識を向けるだけで十分です。また、衣類の選び方や生活環境を整えることも、へその清潔を保つうえで効果的です。ここでは、誰でも実践できる簡単な予防習慣について、具体的な方法を紹介します。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

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2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

へそのごまをためないための予防習慣

へそのごまの蓄積を未然に防ぐには、日常的な予防習慣を身につけることが効果的です。毎日の入浴時の簡単なケアと、通気性の良い衣類選びを心がけることで、へそのごまの形成を大幅に抑えることができます。

毎日の入浴時にできる簡単ケア

毎日の入浴やシャワーの際に、へその清潔を意識することが予防の基本です。ボディソープや石鹸をよく泡立て、指の腹を使ってへその周囲を優しく洗います。へその窪みには指を軽く差し込み、円を描くようにして内部の汚れも洗い流します。 この時、爪を立てたり強くこすったりせず、泡の洗浄力を利用して汚れを浮かせるイメージで行います。洗浄後は、シャワーの水流でしっかりと泡を洗い流し、石鹸成分が残らないようにします。 入浴後は、タオルでへその水分を丁寧に拭き取ります。へその窪みは水分が残りやすいため、タオルの角を使って優しく押さえるようにして水気を取り除きます。完全に乾燥させることで、細菌の繁殖を抑えることができます。 週に1回程度、オリーブオイルやベビーオイルを用いたより丁寧なケアを追加すると、蓄積しかけたへそのごまを早期に除去でき、常に清潔な状態を保てます。この習慣を継続することで、へそのごまの形成を効果的に予防できます。

衣類選びと生活環境の工夫

通気性の良い衣類を選ぶことも、へそのごまの予防に役立ちます。綿や麻などの天然素材は、汗や湿気を吸収・発散しやすく、へその周囲の環境を乾燥した状態に保ちやすくなります。 特に夏季や運動時には、速乾性のある素材を選ぶことで、汗による湿潤状態を最小限にできます。また、身体にぴったりとフィットした服よりも、適度なゆとりのある服を選ぶことで、空気の流通が良くなり、蒸れを防ぐことができます。 運動後や発汗後は、できるだけ早くシャワーを浴びて汗を洗い流すことが重要です。汗を長時間放置すると、皮脂と混ざり合ってへそのごまの形成を促進します。 肥満傾向にある方は、適度な運動と食事管理により体重をコントロールすることで、へその窪みの深さを改善し、へそのごまの蓄積を抑える効果が期待できます。 また、基礎疾患のある方は、主治医と相談しながら全身状態の管理を行い、皮膚の健康を保つことが、へそのごまの予防にもつながります。規則正しい生活習慣、バランスの取れた食事、十分な睡眠は、皮膚のバリア機能を維持し、感染症のリスクを低減します。

まとめ

へそのごまは、皮脂、汗、角質などが蓄積した汚れの塊であり、放置すると臭いや炎症の原因となります。安全な除去には、オイルでふやかしてから優しく取り除く方法が推奨されます。無理に引き剥がすと皮膚を傷つけ、痛みや感染を招くため注意が必要です。 へその形状や皮脂分泌量、生活習慣により蓄積しやすさには個人差があります。日常的な入浴時の丁寧な洗浄と乾燥、通気性の良い衣類の選択が予防に有効です。 強い臭いや炎症、除去後の持続する痛みがある場合は、速やかに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。定期的なケアを習慣化することで、へそのごまによるトラブルを未然に防ぎ、清潔で健康的な状態を保つことができます。

この記事の監修医師

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