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「へそのごま」を取った後に痛い! 応急処置と病院へ行くべき危険なサイン

 公開日:2025/11/17
へそのごまを取った後の痛みへの対処法

へそのごまを除去した後に痛みが生じた場合、適切な対応をとることで症状の悪化を防ぎ、早期の回復を促すことができます。軽度の痛みであれば自宅での応急処置で十分対応できますが、症状が長引く場合や悪化する場合は専門医の診察が必要です。放置すると感染が広がるリスクもあるため、正しい判断基準を知っておくことが重要です。ここでは、自宅でできる応急処置の方法と、医療機関を受診すべき症状について詳しく説明します。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

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2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

へそのごまを取った後の痛みへの対処法

除去後に痛みが生じた場合、適切な対処を行うことで、早期に症状を改善し、感染や炎症の悪化を防ぐことができます。軽度の痛みであれば自宅での応急処置で対応できますが、症状が続く場合は医療機関の受診が必要です。

自宅でできる応急処置

へそのごまを取った後に軽い痛みやヒリヒリ感がある場合は、まず清潔な水で優しくへその部位を洗い流します。石鹸は刺激になることがあるため、使用しないか、低刺激性のものを選びます。 洗浄後は、清潔なガーゼやタオルで水分をしっかりと拭き取り、乾燥させます。湿ったままにしておくと、細菌繁殖のリスクが高まります。 痛みが軽度であれば、特別な処置は不要で、自然治癒を待つことができます。ただし、傷がある場合は、抗生物質入りの軟膏(ドラッグストアで購入できる市販薬)を薄く塗布することで、感染予防と炎症の軽減が期待できます。 痛みが強い場合は、冷たい濡れタオルや保冷剤をタオルで包んだものを、へその部位に軽く当てて冷やすことで、炎症を抑え、痛みを和らげることができます。ただし、長時間の冷却は避け、10分程度にとどめます。 また、痛みが気になる間は、へその部位に刺激を与えないよう、ゆったりとした衣類を着用し、腹部を圧迫するベルトや締め付ける下着は避けましょう。入浴時も、へその部位を強くこすらず、優しく洗うことを心がけます。

医療機関を受診すべき症状と治療

以下のような症状が現れた場合は、速やかに皮膚科または内科を受診してください。まず、痛みが24時間以上続き、改善の兆しが見られない場合です。また、へその周囲が赤く腫れ上がり、触れると熱感がある場合は、炎症が進行している可能性があります。 へそから膿や血液が出てくる場合も、感染や深い損傷の兆候であり、医師の診察が必要です。発熱や悪寒を伴う場合は、感染が全身に波及している可能性があり、緊急性が高い状態です。 医療機関では、医師が傷の深さや感染の有無を確認し、必要に応じて適切な処置を行います。感染がある場合は、抗生物質の外用薬や内服薬が処方されます。 傷が深い場合は、消毒と創傷被覆材の貼付が行われることもあります。また、痛みが強い場合は、鎮痛薬が処方されることもあります。 医師の指示に従って治療を継続し、自己判断で薬の使用を中止しないことが重要です。治療中も、へその清潔保持と乾燥を心がけ、刺激を避けることで、早期の治癒が期待できます。

まとめ

へそのごまは、皮脂、汗、角質などが蓄積した汚れの塊であり、放置すると臭いや炎症の原因となります。安全な除去には、オイルでふやかしてから優しく取り除く方法が推奨されます。無理に引き剥がすと皮膚を傷つけ、痛みや感染を招くため注意が必要です。 へその形状や皮脂分泌量、生活習慣により蓄積しやすさには個人差があります。日常的な入浴時の丁寧な洗浄と乾燥、通気性の良い衣類の選択が予防に有効です。 強い臭いや炎症、除去後の持続する痛みがある場合は、速やかに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。定期的なケアを習慣化することで、へそのごまによるトラブルを未然に防ぎ、清潔で健康的な状態を保つことができます。

この記事の監修医師

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