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あなたの「ダイエット」が失敗するのは『血糖値』を意識していないからでは?【医師解説】

 公開日:2025/11/13
あなたの「ダイエット」が失敗するのは『血糖値』を意識していないからでは?【医師解説】

血糖値のコントロールと体重管理は密接に関係しています。急激な血糖値の上昇は脂肪の蓄積を招き、太りやすい体質を作ります。一方で、適切な食事と運動で血糖値を安定させると、脂肪燃焼が促進されます。ここでは、健康的に痩せながら血糖値を整えるダイエット法を紹介します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

血糖値とダイエットの関係性

血糖値の管理とダイエットには、密接な関係があります。体重が増加すると血糖値のコントロールが難しくなり、逆に適正体重を維持することで血糖値管理がしやすくなるという相互関係が存在します。健康的な体重管理は、血糖値の安定だけでなく、心血管系の健康や生活の質の向上にも寄与します。

適正体重の維持が血糖値に与える影響

体重と血糖値の関係を理解することは、効果的な健康管理につながります。肥満、特に内臓脂肪の蓄積は、インスリン抵抗性を引き起こす主要な要因の一つとされています。内臓脂肪が増えると、インスリンの働きが低下し、血糖値が上がりやすくなります。体重を適正範囲に保つことで、インスリンの効果が改善され、血糖値の管理がしやすくなることが期待できます。 体重減少の目標は、現在の体重の5%から10%程度が現実的とされています。急激な減量は身体に負担をかけ、リバウンドのリスクも高まります。月に1kgから2kg程度の緩やかなペースで減量することが、持続可能で健康的な方法といえます。

血糖値を意識した減量方法

血糖値に配慮しながら減量を行うことで、より効果的で健康的な結果が得られます。極端な糖質制限は、短期的には体重減少効果があるものの、長期的な継続が難しく、栄養バランスが崩れるリスクがあります。適度な糖質を含む、バランスの取れた食事を基本とすることが重要です。主食の量を通常の半分から3分の2程度に減らし、その分野菜やたんぱく質を増やすという方法は、実践しやすいとされています。 食事の記録をつけることも、減量に効果的です。何をどれだけ食べたかを記録することで、自分の食習慣を客観的に見直すことができます。また、体重や血糖値の変化と食事内容の関連性を把握しやすくなり、より適切な食事管理が可能になります。

リバウンドを防ぐ持続可能なアプローチ

一時的な減量ではなく、長期的に適正体重を維持することが重要です。無理な食事制限や極端な運動は、一時的には効果があっても継続が困難です。生活の質を保ちながら実践できる、無理のない範囲での食事と運動の習慣を身につけることが、リバウンドを防ぐ鍵となります。 周囲のサポートを得ることも、継続の助けになります。家族や友人に自分の目標を伝えたり、同じ目標を持つ仲間と励まし合ったりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。また、定期的に医師や管理栄養士などの専門家に相談し、アドバイスを受けることも効果的です。

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