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「血糖値」はいつ測るのが正解? 自宅で測る方法と活用法も医師が解説

 公開日:2025/11/11
血糖値はいつ測るのが正解? 自宅で測る方法と活用法を医師が解説

自宅での血糖値測定は、日々の変化を把握し、生活習慣を調整するうえで非常に有効です。近年では、手軽に使える自己測定器や持続血糖測定器(CGM)も普及しています。正確に測定し、データを記録・分析することで、血糖コントロールの精度が向上します。本章では、測定機器の使い方と活用法を紹介します。

本多 洋介

監修医師
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)

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群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

血糖値測定機器の活用と自己管理

自宅で血糖値を測定することで、より細やかな血糖管理が可能になります。血糖値は日々変動するため、定期的な医療機関での検査だけでなく、日常的に自分で測定することで、生活習慣と血糖値の関係をより深く理解できます。測定機器の正しい使用方法を身につけることが、効果的な自己管理の第一歩となります。

血糖自己測定器の使い方

血糖自己測定器は、自宅で簡単に血糖値を測定できる機器です。測定の手順は、まず手を洗って清潔にし、穿刺器具で指先に小さな傷をつけて血液を出します。センサーに血液を吸わせると、数秒で血糖値が表示されます。正確な測定のためには、機器の使用方法を正しく理解し、センサーの保管方法にも注意する必要があります。 測定のタイミングは、治療の目的や医師の指示によって異なります。空腹時、食前、食後2時間、就寝前などが一般的な測定時点です。特に食後の血糖値を把握することで、食事内容と血糖値の関係を理解し、より適切な食事選択ができるようになります。

持続血糖測定器の特徴

近年、持続的に血糖値を測定できる機器も利用可能になっています。持続血糖測定器は、皮下に挿入した小さなセンサーが、一定間隔で自動的に血糖値を測定します。数日から数週間にわたって連続的に測定できるため、血糖値の変動パターンを詳細に把握することができます。特に、就寝中の血糖値や、無自覚低血糖の発見に有用とされています。 この機器を使用すると、食事や運動、ストレスなどと血糖値の関係がより明確に見えてきます。グラフとして視覚化されるため、自分の生活習慣が血糖値にどう影響しているかを直感的に理解できます。ただし、費用や保険適用の範囲については、医師と相談することが必要です。

測定データの記録と活用

測定した血糖値は、記録して活用することが重要です。血糖測定器には、測定値を記録する機能が備わっています。また、スマートフォンアプリと連携できる機器もあり、データの管理や分析が容易になっています。測定値だけでなく、その時の食事内容、運動、体調なども一緒に記録すると、より有用な情報となります。 記録したデータを定期的に見返すことで、自分の血糖値の傾向やパターンが見えてきます。どのような食事の後に血糖値が上がりやすいか、運動の効果はどの程度現れているかなど、具体的な情報が得られます。この情報を基に、より効果的な血糖管理の方法を見つけることができます。

まとめ

血糖値の管理は、日々の積み重ねが重要な長期的な取り組みです。基準値を理解し、適切な食事と運動、必要に応じた薬物療法を組み合わせることで、良好なコントロールが可能になります。血糖値管理はダイエットとも密接に関連しており、適正体重の維持が血糖値の安定にもつながります。 血糖値に関する正しい知識を持ち、無理なく続けられる方法を見つけて実践することで、健康的な生活を送ることができるでしょう。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、専門家の指導を受けることをおすすめします。

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