インスタントラーメンは健康リスクを理解したうえで、適切に量や頻度を調整すれば楽しむことができます。摂取カロリーを抑える方法や、不足しがちな栄養素を補うアレンジを取り入れることで、体重を増やさずに満足感を得ることも可能です。ここでは、頻度と量を意識したカロリー調整の方法や、野菜とたんぱく質を加えて栄養バランスを整える具体的な工夫について紹介します。
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帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。
保有免許・資格
管理栄養士資格
インスタントラーメンを食べても太りにくくする工夫
インスタントラーメンは健康リスクを理解したうえで、適切に量や頻度を調整すれば楽しむことができます。ポイントを押さえれば、体重を増やさずに楽しむことも可能です。
頻度と量を意識してカロリーを調整
毎日のように食べると体重増加につながる可能性があるので、摂取頻度を減らす、麺を少なめにする、スープを残すなどの工夫で、1食あたりのカロリーを減らせるように心がけてみましょう。
特にスープには脂質と塩分が集中しているため、「飲み干さない」ことが最も手軽で効果的な対策です。
野菜・たんぱく質を加えて栄養バランスを整える
インスタントラーメンは炭水化物と脂質が中心のため、野菜やたんぱく質を追加してバランスを補いましょう。キャベツ・もやし・にんじんなどを100〜200g加えると、ビタミン・ミネラル・食物繊維を同時に摂取できます。
また、卵や鶏むね肉、豆腐などを加えると、15〜20gのたんぱく質が補え、満腹感の持続にも効果的です。栄養を整えることで、食後の血糖値の乱高下も抑えられます。
まとめ
インスタントラーメンは手軽で美味しい食品ですが、高カロリー、高脂質、高塩分という特性から、頻繁な摂取は体重増加や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。栄養バランスの偏りも大きく、ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質が不足しがちです。
適切な知識を持ち、野菜やタンパク質を追加する、スープを残す、ノンフライ麺を選ぶなどの工夫を行うことで、健康への悪影響を抑えることができます。食べる頻度を週に1から2回程度に抑え、必ず副菜や追加の食材で栄養バランスを整えることが大切です。
体重管理や健康状態が気になる方は、食生活全体を見直し、必要に応じて医療機関や栄養士への相談をご検討ください。インスタントラーメンを完全に避ける必要はありませんが、食事全体のバランスを意識することで、健康的な食生活を維持することが可能です。