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「ボーエン病の予防」は何を気を付けて生活すれば良い?医師が監修!

 公開日:2025/11/09
「ボーエン病の予防」は何を気を付けて生活すれば良い?医師が監修!

原因を理解したうえで、効果的な予防策を実践することが重要です。日常生活で取り入れやすい対策から、より専門的な方法まで、段階的に実施することが推奨されます。紫外線対策や免疫機能の維持など、具体的な予防方法について解説します。

松澤 宗範

監修医師
松澤 宗範(青山メディカルクリニック)

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2014年3月 近畿大学医学部医学科卒業
2014年4月 慶應義塾大学病院初期臨床研修医
2016年4月 慶應義塾大学病院形成外科入局
2016年10月 佐野厚生総合病院形成外科
2017年4月 横浜市立市民病院形成外科
2018年4月 埼玉医科総合医療センター形成外科・美容外科
2018年10月 慶應義塾大学病院形成外科助教休職
2019年2月 銀座美容外科クリニック 分院長
2020年5月 青山メディカルクリニック 開業
所属学会:日本形成外科学会・日本抗加齢医学会・日本アンチエイジング外科学会・日本医学脱毛学会

ボーエン病原因に基づく予防策

原因を理解したうえで、効果的な予防策を実践することが重要です。日常生活で取り入れやすい対策から専門的な方法まで、段階的に実施することが推奨されます。

日常生活での紫外線対策

ボーエン病の予防において重要なのは、適切な紫外線対策の実践です。日常生活で取り入れやすい基本的な対策から、より専門的な方法まで、段階的に実施することが推奨されます。 まず、日焼け止めクリームの適切な使用が基本となります。SPF30以上、PA+++以上の製品を選択し、外出の30分前に十分な量を塗布します。塗布量は、顔の場合でティースプーン半分程度(約0.8g)が目安となります。汗をかいたり、水に触れたりした後は、こまめに塗り直すことが重要です。 衣服による物理的な防御も効果的です。紫外線遮蔽率の高い長袖シャツ、長ズボン、帽子の着用により、皮膚の直接的な紫外線暴露を大幅に減少させることができます。特に、UPF(Ultraviolet Protection Factor)値の表示された衣服の選択が推奨されます。 日中の活動時間の調整も重要な対策です。紫外線量がもっとも多い10時から14時の時間帯の屋外活動を避け、早朝や夕方の時間帯に活動をシフトすることで、暴露量を大幅に削減できます。屋外作業が必要な場合には、適切な防護具の着用と、定期的な休憩による暴露時間の短縮を心がけます。

免疫機能の維持と健康管理

免疫機能の維持は、ボーエン病をはじめとする皮膚がんの予防において重要な要素です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠により、免疫システムの正常な機能を支えることができます。 栄養面では、抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンなどを含む野菜や果物の積極的な摂取が推奨されます。これらの栄養素は、紫外線による酸化ストレスから細胞を保護する働きがあります。また、ビタミンDの適切な補給も免疫機能の維持に重要ですが、過度の日光浴は避け、食事やサプリメントでの摂取を検討します。 慢性的なストレスは免疫機能を低下させるため、適切なストレス管理も予防に重要です。規則正しい生活リズムの維持、適度な運動、趣味や社交活動への参加などにより、心身の健康を保つことが大切です。 喫煙は免疫機能を著しく低下させ、また皮膚の老化を促進するため、禁煙は皮膚がん予防の重要な要素となります。過度の飲酒も免疫機能に悪影響を与えるため、適量の飲酒に留めることが推奨されます。

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