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何を多く含む食品が「橋本病の予防」に効果的?【医師監修】

 公開日:2025/12/14
生活指導と自己管理

橋本病の治療では、薬物療法に加えて日常生活での適切な自己管理が重要です。バランスの取れた食事や適度な運動といった生活習慣の改善により、症状のコントロールがしやすくなります。特にヨウ素摂取量への配慮や栄養バランスの整え方について、具体的な方法をお伝えします。

濵﨑 秀崇

監修医師
濵﨑 秀崇(医師)

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東京大学理学部卒業、広島大学医学部卒業。国立国際医療研究センター病院、国府台病院勤務を経て、2024年9月より「うるうクリニック関内馬車道」に勤務。糖尿病を専門に、内科疾患および内分泌疾患を幅広く診療している。医学博士。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本体力医学会評議員。

生活指導と自己管理

橋本病の治療には薬物療法だけでなく、日常生活での適切な自己管理も重要です。食事内容や運動習慣の改善により、症状のコントロールがしやすくなります。

食事と栄養のバランス

橋本病の方にとって、バランスの取れた食事は症状管理の基本となります。特定の食品を極端に制限したり、逆に特定の食品に偏ったりすることは避けるべきです。多様な食材を適量摂取することで、必要な栄養素をバランス良く取り入れることができます。

ヨウ素の摂取については、前述のとおり過剰摂取を避けることが重要です。昆布だしの頻繁な使用を控え、かつおだしや野菜だしを活用するなど、工夫することができます。海藻類も適量であれば問題ありませんが、毎日大量に食べることは避けた方がよいでしょう。

甲状腺機能低下により代謝が低下している場合、体重が増加しやすくなります。適切なカロリー摂取を心がけ、野菜や果物、全粒穀物、良質なタンパク質を含む食事を選ぶことが推奨されます。食物繊維を豊富に含む食品は、便秘の改善にも役立ちます。

セレンや亜鉛、鉄などのミネラルも甲状腺機能に関与しています。ただし、サプリメントで過剰に摂取するよりも、食事から自然に摂取することが望ましいです。ナッツ類、魚介類、肉類、豆類などを適度に取り入れることで、これらのミネラルを補給できます。

まとめ

橋本病は適切な診断と治療により、日常生活への支障を最小限に抑えることができます。疲労感やむくみといった症状が続く場合や、家族に甲状腺疾患の方がいる場合には、甲状腺機能の検査を受けることが推奨されます。早期発見と継続的な治療により、良好な生活の質を維持できる疾患です。気になる症状がある方は、内科や内分泌内科を受診されることをおすすめします。

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