「糖尿病性白内障」とはどんな病気かご存知ですか?【医師監修】

白いかすみがかったように視界がぼやけたり、明るい場所でまぶしく感じることはありませんか?糖尿病がある方でそんな症状が出てきたら、それは糖尿病性白内障の兆候かもしれません。糖尿病性白内障は、血糖コントロールが不十分な状態が続くと通常より若い世代でも発症しうる白内障です。初期は自覚症状が少ないため「年のせいかな」と見過ごされがちですが、放置すると急速に視力低下が進み、生活に支障をきたす可能性があります。本記事では糖尿病性白内障の基礎知識について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「糖尿病性白内障」を発症するとどんな症状が現れる?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
栗原 大智(医師)
糖尿病性白内障とは

糖尿病性白内障とはどのような病気ですか?
白内障は加齢によるものが大半で高齢の方に多い病気ですが、糖尿病を患っていると通常より早い時期から水晶体が濁り始め、進行も速まる傾向があります。糖尿病患者さんは、糖尿病でない方に比べて30~50代といった若い年代でも白内障が進行し視力が低下していきます。
なぜ糖尿病になると白内障が起こりやすいのですか?
糖尿病性白内障と一般的な白内障の違いを教えてください
また、進行の速さにも違いがあり、糖尿病性白内障は進行がとても速い傾向があり、高血糖状態が続くと数ヶ月単位で視力が大きく低下することもあります。一般的な加齢性白内障は多くの場合、何年もかけてゆっくりと進行します。
次に、水晶体が濁る部位や症状にも差がみられ、加齢性白内障では水晶体の中心部や周辺部が徐々に濁ることが多い一方で、糖尿病性白内障では水晶体の後ろの部分が濁りやすく、これにより光をまぶしく感じる症状が強く出やすいという特徴があります。このように、糖尿病性白内障は若年での発症、急速な進行、濁る場所などが一般的な白内障との大きな違いです。
編集部まとめ

糖尿病性白内障は、糖尿病の合併症として誰にでも起こりうる目の病気です。血糖コントロールが不十分な状態では通常より若い年代でも発症しうるうえ、白内障の進行が速いため初期段階で適切に検査や治療を受けることが大切です。糖尿病患者さんでは網膜症などほかの目の合併症を同時に抱えていることも多いため、眼科での定期受診が欠かせません。血糖管理を徹底しながら眼科医と連携してケアを続けることが、将来にわたって快適な視力を維持するために重要です。
参考文献