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「うつ病」でずっと寝てる状態が続くときどんな病気が考えられる?【医師監修】

 公開日:2026/04/15
うつ病でずっと寝てしまう要因

うつ病では不眠だけでなく、過眠といって過度に長く眠ったり日中も強い眠気に襲われたりすることがあります。周囲からは怠けていると誤解されがちですが、本人の意思で起きられないこともあります。本記事では、うつ病で「ずっと寝ている」状態で考えられる要因について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「うつ病になるとずっと寝てしまう」のはどうして?対処法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

前田 佳宏

監修医師
前田 佳宏(医師)

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・和クリニック 院長
・精神科/心療内科医
・精神保健指定医
「泣きたくなったら壁を押せ」著者
大人と子どもの双方で、トラウマや愛着障害に心理療法的アプローチを用いる医師。これまでのべ3,000人以上の臨床に携わる。
島根大学医学部卒業。その後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局、東京警察病院や国立精神神経医療研究センター等を経て、児童精神科外来を3年間、トラウマ専門外来を2年間担当。著書『泣きたくなったら壁を押せ』(サンマーク出版、2026年)では、心理療法のプロセスを物語として描き、私たちの感情の奥にある“適応の物語”をたどった。その視点をともに探る場として、オンラインコミュニティ「しなここメイト」を主宰。cotree顧問医。産業医。日本小児精神神経学会所属。

うつ病で“ずっと寝てる”状態が続くときに考えられること

うつ病で“ずっと寝てる”状態が続くときに考えられること

睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーとの関係を教えてください

過度の眠気が続く場合、うつ病以外に睡眠時無呼吸症候群(SAS)やナルコレプシーなどの睡眠障害が隠れている可能性も考えられます。うつ病患者さんでも、これらの睡眠障害を合併していれば日中の強い眠気が現れるため、まず鑑別が必要です。

睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に繰り返し呼吸が止まることで血中酸素が低下し、その度に眠りが浅くなるため、一晩しっかり寝ても深い睡眠が得られず日中に強い眠気が出現します。ナルコレプシーは脳の覚醒機能の異常により、日中に突然耐え難い眠気に襲われ居眠りしてしまう疾患です。このように、ずっと寝ている状態が続く場合は、必ずしも原因がうつ病だけとは限りません。うつ病とほかの睡眠障害が併存しているケースもありますので、心療内科だけでなく睡眠外来で検査を受けるなど、総合的に原因を調べて適切な治療を受けることが大切です。

眠気とうつ病の薬の副作用は関係ありますか?

はい、抗うつ薬などうつ病の治療薬の副作用として眠気が現れる場合があります。うつ病の治療に用いられる抗うつ薬のなかには、服用後に強い眠気やだるさを引き起こすものがあります。例えば、抗ヒスタミン作用を持つタイプの抗うつ薬(三環系・四環系抗うつ薬)や、鎮静効果のある非定型抗うつ薬では日中の眠気が出ることがあります。また、不安を和らげる抗不安薬や睡眠薬を併用している場合も、これらの薬が日中まで作用を引きずり強い眠気につながることがあります。そのため、うつ病で治療中の方が過眠の症状がある場合、薬の影響が関係していることも少なくありません。

編集部まとめ

編集部まとめ

うつ病で一日中寝てしまう状態は、決して本人の甘えや怠惰ではありません。不眠と同様に過眠も見逃せない重要な症状であり、放置すれば生活リズムの乱れや自己嫌悪から症状の悪化を招く可能性があります。しかし適切な対処を行えば、少しずつこの状態から抜け出すことは可能です。家族は焦らず寄り添いながら、必要に応じて医療機関などにつなげましょう。困ったときは一人で抱え込まず、医師らの力を借りながら、自分のペースで心と身体の回復に向き合っていきましょう。

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