「インフルエンザの咳の対処法」はご存知ですか?【医師監修】

インフルエンザは、毎年多くの方がかかる感染症で、発熱や倦怠感などの全身症状がよく知られています。一方で、咳は発症初期から現れることが多く、回復後もしばらく続く場合があるため、日常生活に支障をきたすこともあります。
本記事では、インフルエンザの咳への対処法を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「インフルエンザの咳の特徴」はご存知ですか?風邪の咳の違いも解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
林 良典(医師)
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科
目次 -INDEX-
インフルエンザの咳への対処法

インフルエンザで咳が辛いときに自宅でできることはありますか?
さらに、こまめな水分補給は粘膜の潤いを保ち、痰を出しやすくする効果があります。温かいスープやカフェインの少ないお茶などを選ぶとより効果的です。市販ののど飴をなめたり、マスクで喉を保湿したりすることも、咳を軽減するのに役立ちます。
参照:『令和6年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)
病院ではインフルエンザの咳に対してどのように治療しますか?
咳が強い場合には、症状をやわらげるための咳止め薬(鎮咳薬)や、痰を出しやすくする薬(去痰薬)が処方されることがあります。さらに、肺炎や気管支炎などの合併症が疑われる場合には、胸部レントゲンや血液検査などを行い、必要に応じて抗菌薬が投与されることもあります。
参照:『令和6年度インフルエンザQ&A』(厚生労働省)
インフルエンザで咳だけが長引くときの対処法を教えてください
長引く咳は生活の質を下げるだけでなく、喘息の悪化など、別の病気が背景にある可能性もあります。特に、痰の色が濃くなる、息苦しさが強い、夜間に咳で目が覚めるといった症状がある場合には、あらためて医療機関で診察を受けることが推奨されます。
編集部まとめ

インフルエンザは風邪とは異なり、急激な高熱や強い全身症状を伴うのが特徴で、咳も主要な症状のひとつです。発症初期には痰を伴わない乾いた咳が多くみられ、進行に伴って湿った咳に変化することもあります。こうした咳は、肺炎などの合併症の兆候となる場合もあります。風邪や新型コロナウイルス感染症など、インフルエンザ以外の呼吸器疾患と症状が似ているため、咳の質や持続期間、全身の状態を総合的に判断します。
自宅では安静を保ち、加湿や水分補給などで咳をやわらげるよう心がけましょう。症状が強い場合や長引く場合には、医療機関を受診して適切な治療を受けることがすすめられます。
参考文献