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「逆流性食道炎の咳の対処法」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2026/03/01

逆流性食道炎は、胃酸や食べたものが食道に逆流し、食道の粘膜が刺激を受けて炎症を起こす病気です。主な症状は胸やけや酸っぱい液が上がってくるような不快感ですが、咳が出る場合もあります

逆流性食道炎によって咳が生じることを知らない方も少なくないでしょう。放置すると、夜間や就寝後に咳が出やすくなり、睡眠不足など日常生活に影響する場合もあります

発症には、脂っこい食事のとりすぎ肥満喫煙飲酒などの生活習慣のほか、胃酸の逆流を防ぐ働きが弱まることなどが関係すると考えられています。この記事では、逆流性食道炎による咳の対処法について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「逆流性食道炎の咳の特徴」はご存知ですか?咳が出るときの対処法も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

林 良典

監修医師
林 良典(医師)

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【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科

逆流性食道炎が咳が出るときの対処法

逆流性食道炎が咳が出るときの対処法

逆流性食道炎が原因と思われる咳が続くときは何科を受診すればよいですか?

咳が長く続く場合は、まず呼吸器内科への受診を検討しましょう。気管支喘息や肺炎など、咳の原因となる呼吸器の病気がないかを確認します。

呼吸器内科で異常がみられない場合は、逆流性食道炎が関係している可能性も考えられます。特に胸やけや酸っぱい液体が上がってくるような不快感がある方は、消化器内科の受診を検討しましょう。

病院での検査方法と診断基準を教えてください

聴診や血液検査、胸部レントゲンやCT検査などを行い、肺や気管支などの呼吸器に異常がないかを確認します。気管支喘息が疑われるときは、呼吸機能検査などを実施し、気道が狭くなっていないかなどを調べます。

呼吸器の病気がみられず、胸やけなどの症状がある場合は、逆流性食道炎の関与が考えられます。逆流性食道炎が疑わしい場合は、胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)を行い、食道の粘膜を直接確認し、炎症の有無を確認します。

逆流性食道炎はどのように治療しますか?

治療は、薬による治療と生活習慣の見直しをあわせて行うことが多いです。まずは胃酸の分泌を抑える薬を使用します。症状の改善が不十分な場合には、消化管の動きを整える薬漢方薬を投与する場合もあります。

薬による治療や生活習慣の見直しでは改善しない場合、外科手術を検討することもあります。

逆流性食道炎で咳が出るときの生活上の注意点を教えてください

逆流性食道炎は、生活習慣と深く関係しているため、日常の過ごし方を見直すことが大切です。

食事は一度に多くとらず、脂っこいものを控えめにします。タバコに含まれるニコチンは胃酸の分泌量を増加させるため、禁煙が望ましいです。アルコールや炭酸飲料も症状を悪化させるおそれがあるため、飲みすぎないようにしましょう。就寝前の食事を避けることも、発症予防に役立ちます。

姿勢にも気を配りましょう。猫背や前かがみの姿勢は胃を圧迫し、胃酸が逆流しやすくなるといわれています。ゆったりとした服を着たり、ベルトでお腹を締めすぎたりしないようにすることも効果的です。また、食べた後すぐに横にならないようにしましょう。

さらにストレスをためない工夫も必要です。適度な運動はストレス解消に役立ち、肥満の防止にもつながります。無理のない範囲で日常に取り入れるとよいでしょう。

編集部まとめ

編集部のまとめ
逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することにより、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。主な症状は胸やけや酸っぱい液体が上がってくる不快感ですが、喉や気管まで胃酸が逆流すると、咳が出ることがあります。

治療法は主に薬による治療と生活習慣の見直しが中心です。薬物療法では、胃酸の分泌を抑える薬を使用し、改善が乏しければ、消化管の運動を調整する薬や漢方薬を併用します。生活習慣の改善としては、食生活の見直しや禁煙、姿勢の工夫、適度な運動、ストレス解消などがすすめられます。それでも症状が改善しない場合、外科手術を行うこともあります。

逆流性食道炎の咳は風邪とは異なり、痰の伴わない乾いた咳が続くことが多いです。しかし、症状だけで区別が難しい場合があります。また気管支喘息の方では、逆流性食道炎を合併しやすいことが知られています。

診断には、血液検査や胸のレントゲン、CT検査などで肺や気管支の状態を確認したうえで、必要に応じて胃カメラ検査で食道の粘膜を観察します。咳が長引く場合は、自己判断をせずに、早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師

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