目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 何を多く摂取すると「血圧」が上がりやすい?医師が徹底解説!

何を多く摂取すると「血圧」が上がりやすい?医師が徹底解説!

 公開日:2026/02/04
血圧と食事の関係

高血圧は多くの日本人が抱える生活習慣病のひとつであり、放置すると脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患を引き起こす可能性があります。特に自覚症状がほとんどないまま進行するため、サイレントキラーとも呼ばれ、日常生活における予防と管理が欠かせません。

血圧は遺伝や加齢に加え、食事や運動、飲酒や喫煙などの生活習慣によって大きく左右されます。実際、食事の工夫や生活改善による降圧効果が確認されており、薬物療法と併せて取り組むことが推奨されています。

本記事では、高血圧と食事の関係を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「高血圧の人」が食べた方がよい「食べ物」はご存知ですか?避けた方がいい食べ物も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

佐藤 浩樹

監修医師
佐藤 浩樹(医師)

プロフィールをもっと見る
北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

高血圧と食事の関係

高血圧と食事の関係

高血圧とはどのような状態ですか?

高血圧とは、心臓から送り出される血液が血管の壁にかける圧力が、慢性的に基準値よりも高い状態を指します。日本高血圧学会は下記のいずれかに該当する状態を高血圧と定義しています。

  • 診察室で測定した血圧が140/90mmHg以上
  • 家庭で測定した血圧が135/85mmHg以上

なお、血圧は1日のなかで変動するため、医療機関で診断する際は、複数回測定します。そして、安静時の測定値が継続して基準値を超える場合に、正式な診断が下されます。

高血圧が続くと、血管や臓器に負担がかかり、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの疾患を引き起こす可能性があります。

参照:『高血圧治療ガイドライン2019』(日本高血圧学会)

血圧と食事の関係を教えてください

血圧は、日々の食事内容と深く関係しています。食事で摂る栄養素や塩分の量は、血液の量や血管の状態に影響し、血圧の変動を引き起こすことがあります。なかでも、塩分(ナトリウム)は特に気を付けたい項目です。ナトリウムを多く摂取すると、身体はそれを薄めようとして水分を保持し、血液量が増加します。その結果、血管にかかる圧力が高まり、血圧が上昇します。さらに、ナトリウムには血管を収縮させる作用もあるため、血圧がさらに上がりやすくなります。

高血圧の予防には、食塩摂取量の制限が不可欠です。目標値は個人差がありますが、日本高血圧学会では1日6g未満の減塩を推奨しています。

参照:『高血圧治療ガイドライン2019』(日本高血圧学会)

食生活によって血圧が変動するのですか?

食生活は血圧に大きな影響を与えます。日本人の平均食塩摂取量は1日あたり約9〜10gとされています。これを1日6g未満に減らすことで、血圧の上昇を防ぎやすくなります。実際、食塩を5g程度減らすことで収縮期血圧が平均4〜5mmHg低下することが報告されています。

一方で、塩分の多い食事を続けると、身体内に水分がたまり、血液量が増えることで血管にかかる圧力が上がります。さらに、血管の収縮も促され、血圧が上がりやすい状態が続きます。

参照:
『令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要』(厚生労働省)
『Effect of modest salt reduction on blood pressure: a meta-analysis of randomized trials. Implications for public health』(Journal of Human Hypertension)

編集部まとめ

編集部まとめ
高血圧は自覚症状が乏しいまま進行することが多く、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの重大な合併症につながる危険性があります。そのため、日常の食事や生活習慣を見直し、予防と管理に取り組みましょう。特に、減塩の徹底、カリウムを多く含む食品の積極的な摂取、DASH食の実践は、血圧を安定させる有効な方法とされています。

さらに、適度なアルコール摂取量のコントロールや禁煙、適正体重の維持、有酸素運動の継続も血圧の改善に効果的です。こうした日々の小さな工夫を積み重ねることで、血圧をコントロールでき、長期的な健康維持につながります。

この記事の監修医師

注目記事