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「ADHDの女性」が生活のなかで気を付けることとは?【医師監修】

 公開日:2026/02/19
大人のADHDの治療法と生活上の注意点

ADHDは、注意力の欠如や衝動性・多動を特徴とする発達障害です。ADHDの方は、性別や社会的な立場により、さまざまな悩みを持つことがあります。本記事では、大人のADHDの治療法と生活上の注意点などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「大人のADHDの女性が持つ特徴」はご存知ですか?日常生活での注意点も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

前田 佳宏

監修医師
前田 佳宏(医師)

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島根大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科に入局後、東京警察病院、国立精神神経医療研究センター、都内クリニックにて薬物依存症、トラウマ、児童精神科の専門外来を経験。現在は和クリニック院長。愛着障害やトラウマケアを専門に講座や情報発信に努める。診療科目は精神神経科、心療内科、精神科、神経内科、脳神経内科。 精神保健指定医、認定産業医の資格を有する。

大人のADHDの治療法と生活上の注意点

大人のADHDの治療法と生活上の注意点

ADHDの可能性がある場合、病院で治療することはできますか?

ADHDの可能性がある場合、病院で診断を受けたうえで必要に応じて治療を受けることができます。ADHDの治療には、心理社会的治療と薬物治療があります。

薬物治療は、医師の診察によりADHDと診断され、医師が治療上必要と判断した場合に行われます。治療薬を使うことで、衝動性、多動、注意力の欠如が改善され、実生活で集中力が上がり、ケアレスミスが減るといった変化がみられる可能性があります。

大人のADHDの治療薬には、メチルフェニデート徐放剤、アトモキセチン、グアンファシンがあります。18歳未満から服用を続けていた方に限ってはリスデキサンフェタミンも治療薬の選択肢に入ります。

メチルフェニデート徐放剤とリスデキサンフェタミンは、ADHD適正流通管理システムにより管理されており、登録医のみが処方できる仕組みです。

心理社会的治療には、環境調整やカウンセリング、認知行動療法などの方法があります。

参照:
『 ADHD治療システム内の薬物療法,その意義と限界』(日本精神神経学学会)
『GAF尺度』(厚生労働省)

大人のADHDの女性が生活のなかで気を付けることを教えてください

大人のADHDの女性が抱える困りごとは生活のなかの工夫で解決できることもあります。

片付けが苦手な方は、全体が見える収納を心がけてみましょう。カバンであれば、大きく口が開き、しっかりとした仕切りが付いているものがよいです。タンスや食器棚の引き出しは、小さな箱や仕切りを作ったうえで、何を入れておくのかを記載しておくと散らかりにくくなります。

衝動買いが多い方は、すぐに決済ができないようにクレジットカードはスマートフォンに登録しないクレジットカードを持ち歩かないといった対策が有効です。現金での支払いを基本としておけば、「買いたくなった瞬間に高額な不要なものを買ってしまう」という失敗を防ぐことができます。

ADHDの人が仕事で気を付けることを教えてください

遅刻してしまう、時間を守れないといった悩みを抱えている方は、スマートフォンやスマートウォッチのタイマー機能を活用してみましょう。タイマーに出発する時間ではなく、準備を始める時間をセットしておくと先の行動が見とおしやすくなります。

また、タスクを先延ばしにして期限を守れない場合には、タスク管理ツールや手帳が有効です。納期や締め切りが決まったらすぐさまタスク管理ツールなどに記載をします。この際は、締め切りを記載するだけでなく、作業を細切れにしてそれぞれの期日を決めておくことがポイントです。作業の先延ばしの多くは、作業の先が見通せない、複雑そうで面倒になるといった心理から発生します。あらかじめ作業を細かく分解することで、「これなら頑張れそう」という気持ちになれますので、先延ばしが発生しにくくなります。

衝動性が強く、同僚や上司の話を遮ってしまったり、話しすぎてしまったりすることでお困りの場合は、「ひと言も話さない程度がちょうどよい」という意識を持ってみましょう。あいづちを打ち、意見を求められたら発言するだけでも職場のコミュニケーションは十分に成立します。

編集部まとめ

編集部まとめ

大人のADHD女性は、幼少期は特性が目立たず、大人になってから生活や仕事での悩みが大きくなり診断に至るケースが男性と比べて多い傾向です。
社会生活のなかで、注意力や段取りの問題で悩む方が少なくありません。
ADHDは、環境調整や薬物療法で生活の質を上げられる可能性があるため、生活や仕事のなかで困りごとが多い方、支障を来している方は、医療機関の受診を検討してみましょう。

この記事の監修医師

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