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「うつ病」を発症するとどんな「薬」を服用するの?【医師監修】

 公開日:2026/04/11
うつ病の薬

うつ病は薬で治るのかと疑問を抱く方が少なくありません。気分の落ち込みや意欲の低下が長く続くと、日常生活にも支障をきたし、放置すると再発を繰り返す可能性もあります。うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスが崩れることで起こる医学的な疾患であり、適切な治療が必要です。

近年はSSRIやSNRIなどの抗うつ薬が主流となり、気分の安定や意欲の改善を目的に用いられています。薬物療法は効果が現れるまで数週間かかることもあり、副作用や服用期間にも注意が必要です。この記事では、うつ病の薬の種類を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「うつ病」を発症するとどれくらい「薬」を飲み続けるの?副作用となる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

前田 佳宏

監修医師
前田 佳宏(医師)

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・和クリニック 院長
・精神科/心療内科医
・精神保健指定医
「泣きたくなったら壁を押せ」著者
大人と子どもの双方で、トラウマや愛着障害に心理療法的アプローチを用いる医師。これまでのべ3,000人以上の臨床に携わる。
島根大学医学部卒業。その後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局、東京警察病院や国立精神神経医療研究センター等を経て、児童精神科外来を3年間、トラウマ専門外来を2年間担当。著書『泣きたくなったら壁を押せ』(サンマーク出版、2026年)では、心理療法のプロセスを物語として描き、私たちの感情の奥にある“適応の物語”をたどった。その視点をともに探る場として、オンラインコミュニティ「しなここメイト」を主宰。cotree顧問医。産業医。日本小児精神神経学会所属。

うつ病の治療方法と用いられる薬の種類

うつ病の治療方法と用いられる薬の種類

うつ病とはどのような病気ですか?

うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下、何をしても楽しくないなど精神症状が出現する疾患です。また、不眠や過眠、疲労感、食欲の変化などの身体症状も現れることから日常生活にも大きな影響を与えます。原因は、遺伝、神経伝達物質、ストレス、環境要因などが関与しており、単なる気分の落ち込みではなく医学的な治療が必要です。 治療には精神療法、薬物療法などが組み合わせて用いられ、重症例では入院治療も検討されます。

うつ病の主な治療法を教えてください

うつ病治療には、 薬物療法と心理療法があります。薬物療法では、SSRIが用いられる場合が多く、セロトニンの再取り込みを阻害して抗うつ作用を発揮します。心理療法では、認知行動療法を中心に治療を実施します。患者さんのうつ病に対する認識を修正し、うつ症状を軽減します。心理療法は薬物療法と同じぐらいの効果があるとされています。

中等症以上では薬物療法と心理療法の併用が第一選択となることが多く、重症例で薬物療法や心理療法の効果が得られない場合は電気痙攣療法(ECT) や 反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS) の実施も検討します。 ECTは、全身麻酔下で脳に電気刺激を与える治療です。一方、rTMSは頭部に磁気コイルを当てて、脳の特定部位を電気刺激で活性化する治療法です。

参照:
『うつ病の薬物療法』(昭和学士会誌)
『うつ病,うつ状態の薬物療法・心理療法』(心身医)

うつ病は薬を飲むことで治癒しますか?

うつ病は完治よりも寛解を目指す病気です。寛解とは、症状がほとんどなくなり、社会生活や仕事が支障なく送れる状態です。うつ病が治癒する確証は得られていませんが、多くの場合、薬物療法と心理療法によって症状が寛解する可能性はあります。ただし、再発リスクがあるため治療終了や減薬は慎重に判断されます。

編集部まとめ

編集部まとめ
うつ病は気分の落ち込みや意欲低下、睡眠、疲労などの症状があり、日常生活に支障を来す疾患で治療が必要です。主に薬物療法と心理療法による治療が基本で、中等症以上は併用、重症では電気痙攣療法(ECT) や 反復経頭蓋磁気刺激法(rTMS)も検討します。

薬は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、三環系抗うつ薬、モノアミン酸化酵素阻害薬、ノルアドレナリン・ドパミン再取り込み阻害薬などを症状に応じて使用します。副作用は吐き気、頭痛、眠気、不眠、性機能障害、体重変動、口渇、便秘、めまいです。依存性は通常ほぼありませんが、急な中止で離脱症状が出るため自己判断の減量は避けましょう。

この記事の監修医師

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