目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 配信コンテンツ
  3. 「うつ病」を悪化させないための「生活習慣」はご存知ですか?【医師監修】

「うつ病」を悪化させないための「生活習慣」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2026/02/09
うつ病を悪化させないための生活習慣

うつ病の改善には薬物療法や心理療法が欠かせませんが、実は食生活も心の健康に深く関わっています。近年の研究では、栄養バランスの乱れや特定の食習慣がうつ症状の悪化に影響する可能性が指摘されています。特に、加工食品や糖質、アルコールやカフェインの摂り過ぎは、気分の不安定や睡眠障害を引き起こすリスクにつながります。

本記事では、うつ病を悪化させないための生活習慣を解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「うつ病の人」が避けた方がいい「食べ物や飲み物」はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

前田 佳宏

監修医師
前田 佳宏(医師)

プロフィールをもっと見る
・和クリニック 院長
・精神科/心療内科医
・精神保健指定医
「泣きたくなったら壁を押せ」著者
大人と子どもの双方で、トラウマや愛着障害に心理療法的アプローチを用いる医師。これまでのべ3,000人以上の臨床に携わる。
島根大学医学部卒業。その後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局、東京警察病院や国立精神神経医療研究センター等を経て、児童精神科外来を3年間、トラウマ専門外来を2年間担当。著書『泣きたくなったら壁を押せ』(サンマーク出版、2026年)では、心理療法のプロセスを物語として描き、私たちの感情の奥にある“適応の物語”をたどった。その視点をともに探る場として、オンラインコミュニティ「しなここメイト」を主宰。cotree顧問医。産業医。日本小児精神神経学会所属。

うつ病を悪化させないための生活習慣

うつ病を悪化させないための生活習慣

うつ病の人はどのような生活習慣を心がけるとよいですか?

うつ病を抱える方は、まず規則正しい睡眠リズムを維持し、毎日同じ時間に就寝、起床するように心がけましょう。よく眠るためには、朝は日光を浴びて、寝る前にはスマートフォンやパソコンの使用を控えて目を休ませるとよいです。

また、運動は抑うつ症状の軽減に効果的です。研究によっては運動が薬物療法と同じぐらいの効果を示しているものもあります。いきなり強度が高い運動をするのは大変なので、30分ほどの運動を少しずつ増やしていきましょう。運動の種類では、有酸素運動や筋力トレーニング、ストレッチなどがおすすめです。

参照:
『睡眠障害の社会生活に及ぼす影響』(日本心身医学会)
『抑うつ改善に及ぼす運動の効果』(Jpn J Gen Hosp Psychiatry)

うつ病の人が避けた方がよい生活習慣を教えてください

睡眠不足はうつ病を悪化させる可能性があります。また、運動不足もうつ病との関連が示唆されています。身体活動量が多いほど抑うつリスクは低い傾向のため、運動習慣を持つのは大切です。実際に、1週間で10分以上身体活動を行っている方は抑うつの割合が少ないと報告されています。

参照:
『日本人成人における仕事・移動・余暇の身体活動と抑うつの関連:横断研究』(生涯スポーツ学研究)
『睡眠障害の社会生活に及ぼす影響』(日本心身医学会)

編集部まとめ

編集部まとめ
うつ病を悪化させないためには、食事内容と生活習慣の見直しが欠かせません。特定の食品が直接うつ病を悪化させる根拠はありませんが、加工食品や糖分の過剰摂取は血糖値の変動や神経機能に影響し、気分の不安定を招く可能性があります。カフェインやアルコールも薬効や自律神経に悪影響を与えるため控えめにしましょう。

一方、うつ症状の改善には、葉酸、ビタミンB群、亜鉛などの栄養素を含む食品の摂取が有効とされています。特に青魚のオメガ3脂肪酸や大豆、卵のトリプトファンは、神経伝達物質の働きを整え、精神の安定を助けます。また、1日3食を一定の時間にとり、朝食でたんぱく質やビタミンB群を摂ることが推奨されます。

規則正しい睡眠、軽い運動、節度ある飲酒を心がけることで、うつ病の悪化を防ぎ、回復につながります。

この記事の監修医師

注目記事