「うつ病」を悪化させないための「生活習慣」はご存知ですか?【医師監修】

うつ病の改善には薬物療法や心理療法が欠かせませんが、実は食生活も心の健康に深く関わっています。近年の研究では、栄養バランスの乱れや特定の食習慣がうつ症状の悪化に影響する可能性が指摘されています。特に、加工食品や糖質、アルコールやカフェインの摂り過ぎは、気分の不安定や睡眠障害を引き起こすリスクにつながります。
本記事では、うつ病を悪化させないための生活習慣を解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「うつ病の人」が避けた方がいい「食べ物や飲み物」はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
前田 佳宏(医師)
うつ病を悪化させないための生活習慣

うつ病の人はどのような生活習慣を心がけるとよいですか?
また、運動は抑うつ症状の軽減に効果的です。研究によっては運動が薬物療法と同じぐらいの効果を示しているものもあります。いきなり強度が高い運動をするのは大変なので、30分ほどの運動を少しずつ増やしていきましょう。運動の種類では、有酸素運動や筋力トレーニング、ストレッチなどがおすすめです。
参照:
『睡眠障害の社会生活に及ぼす影響』(日本心身医学会)
『抑うつ改善に及ぼす運動の効果』(Jpn J Gen Hosp Psychiatry)
うつ病の人が避けた方がよい生活習慣を教えてください
参照:
『日本人成人における仕事・移動・余暇の身体活動と抑うつの関連:横断研究』(生涯スポーツ学研究)
『睡眠障害の社会生活に及ぼす影響』(日本心身医学会)
編集部まとめ

うつ病を悪化させないためには、食事内容と生活習慣の見直しが欠かせません。特定の食品が直接うつ病を悪化させる根拠はありませんが、加工食品や糖分の過剰摂取は血糖値の変動や神経機能に影響し、気分の不安定を招く可能性があります。カフェインやアルコールも薬効や自律神経に悪影響を与えるため控えめにしましょう。
一方、うつ症状の改善には、葉酸、ビタミンB群、亜鉛などの栄養素を含む食品の摂取が有効とされています。特に青魚のオメガ3脂肪酸や大豆、卵のトリプトファンは、神経伝達物質の働きを整え、精神の安定を助けます。また、1日3食を一定の時間にとり、朝食でたんぱく質やビタミンB群を摂ることが推奨されます。
規則正しい睡眠、軽い運動、節度ある飲酒を心がけることで、うつ病の悪化を防ぎ、回復につながります。
参考文献