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「家庭内でのインフルエンザ感染対策」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2026/01/30

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。毎年特に冬になると流行し、高熱関節痛全身倦怠感などの症状が現れます。感染力が強く、学校や職場で集団感染が起こることもあります。特に高齢の方や小さな子ども、基礎疾患のある方は重症化しやすいため、適切な予防対策が重要です。この記事では、家族がインフルエンザに感染した場合の対策について解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「インフルエンザの効果的な予防法」はご存知ですか?家庭内での対策も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

林 良典

監修医師
林 良典(医師)

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【出身大学】
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科

家庭内でのインフルエンザ感染対策

家庭内でのインフルエンザ感染対策

家族がインフルエンザを発症するとほかの家族も感染しやすくなりますか?

家族がインフルエンザを発症した場合、同居している家族への感染リスクは高くなります。
コロナ禍前は、インフルエンザが家族内感染する確率は約20%とされていましたが、コロナ禍では、約50%と報告されました。これは感染者に接触する時間が増えると感染率が増加することがわかります。

感染者の発症前日から発症後1〜2日間は特にウイルス量が多く、6〜7日かけて減少していきます。家庭内感染を完全に防ぐことは困難ですが、適切な対策を講じることで感染リスクを下げることは可能です。

参照:『パンデミックH1N1インフルエンザに関連する推定疫学的パラメータと罹患率』(CMAJ 第182巻 第2号,pp.131-136,2010)

家庭内でのインフルエンザ感染対策を教えてください

家族がインフルエンザを発症した場合は、可能な限り感染者を個室で療養させることが基本です。看病する方は最小限にし、できれば1人に限定します。また、看病する方および感染者もマスクを着用することで、ウイルスの飛散を防ぐことができます。部屋の換気を定期的(1〜2時間ごと)に行うことも重要です。
また、共用物の使用は避け、食器やタオルなども分けて接触機会を少しでも減らすようにしましょう。

家族がインフルエンザを発症したときに抗インフルエンザ薬の予防投与を受けることはできますか?

抗インフルエンザ薬の予防投与は可能ですが、誰でも受けられるわけではありません。
予防投与の対象となるのは、インフルエンザ患者さんと同居・共同生活をしていて、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高い方に限られます。
具体的には、以下のような方が対象です。

  • 65歳以上の高齢の方
  • 慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病などの代謝性疾患、腎機能障害のある方

また、予防投与は、感染者と接触してから48時間以内に開始する必要があります。代表的な抗インフルエンザ薬であるオセルタミビルリン酸塩、ザナミビル水和物、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物などが使用されます。予防投与の効果は約70〜90%とされています。
また、予防投与は原則として自費診療となるため、費用負担が発生します。予防投与を希望する場合は、かかりつけ医に相談し、リスクと利益を十分に検討した上で判断することが大切です。

編集部まとめ

編集部まとめ

 インフルエンザは毎年冬に流行する感染症で、適切な予防対策により感染リスクを下げることができます。特に効果的な予防法は、流行前のワクチン接種です。完全な予防はできませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。日常生活では、手洗いの徹底、マスクの着用、十分な睡眠と栄養、適度な運動など、基本的な健康管理が重要です。インフルエンザは誰もがかかる可能性がある病気ですが、一人ひとりが適切な予防対策を実践することで、自分自身と周囲の人々を守ることができます。

この記事の監修医師

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