「インフルエンザが流行しやすい時期」はご存知ですか?主な感染経路も解説!

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性の感染症です。毎年特に冬になると流行し、高熱や関節痛、全身倦怠感などの症状が現れます。感染力が強く、学校や職場で集団感染が起こることもあります。特に高齢の方や小さな子ども、基礎疾患のある方は重症化しやすいため、適切な予防対策が重要です。この記事では、インフルエンザの流行時期や感染経路について解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「インフルエンザの効果的な予防法」はご存知ですか?家庭内での対策も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
林 良典(医師)
名古屋市立大学
【経歴】
東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。
【資格】
医学博士、公認心理師、総合診療特任指導医、総合内科専門医、老年科専門医、認知症専門医・指導医、在宅医療連合学会専門医、禁煙サポーター
【診療科目】
総合診療科、老年科、感染症、緩和医療、消化器内科、呼吸器内科、皮膚科、整形外科、眼科、循環器内科、脳神経内科、精神科、膠原病内科
インフルエンザが流行しやすい時期と感染経路

インフルエンザが流行しやすい時期を教えてください
この時期に流行しやすい主な理由は、気温と湿度の低下です。インフルエンザウイルスは、気温が低く乾燥した環境で生存しやすい性質があります。冬は空気が乾燥しているため、ウイルスを含んだ飛沫が空気中に長く漂いやすいです。
インフルエンザはどのような経路で感染しますか?
飛沫感染は、感染者がくしゃみや咳をした際に飛び散る飛沫を、周囲の方が鼻やお口から吸い込むことで起こります。飛沫は通常1〜2m程度飛散するため、感染者の近くにいる方ほど感染リスクが高くなります。満員電車や教室、オフィスなど、人が密集する場所では知らないうちに感染者と接触している可能性があるため、注意しましょう。
接触感染は、ウイルスが付着した物に触れた手で、自分の鼻やお口、目などの粘膜に触れることで起こります。ドアノブ、電車のつり革、エレベーターのボタンなど、多くの方が触れる場所にはウイルスが付着している可能性があります。インフルエンザウイルスは、ステンレスやプラスチックのような硬くて穴のない表面では24〜48時間程度生存できるとされています。
通常、インフルエンザは空気感染(飛沫核感染)はしませんが、換気が悪い場所では、まれに空気感染が成立することがあります。これは、飛沫の水分が蒸発して小さくなった飛沫核が空気中を長時間漂い、それを吸い込むことで感染するものです。空気感染は感染の拡大につながります。
参照:『Survival of Influenza Viruses on Environmental Surfaces』(The Journal of Infectious Diseases,1982)
編集部まとめ

インフルエンザは毎年冬に流行する感染症で、適切な予防対策により感染リスクを下げることができます。特に効果的な予防法は、流行前のワクチン接種です。完全な予防はできませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。日常生活では、手洗いの徹底、マスクの着用、十分な睡眠と栄養、適度な運動など、基本的な健康管理が重要です。インフルエンザは誰もがかかる可能性がある病気ですが、一人ひとりが適切な予防対策を実践することで、自分自身と周囲の人々を守ることができます。
参考文献