「糖尿病」を発症すると「尿の色」はどのように変化する?【医師監修】

糖尿病という名前には、尿という言葉が含まれています。これは、昔、尿をなめたり乾燥させたりして、糖が含まれているかどうかを調べていた時代の名残です。実際に、尿が甘いことが診断の重要な手がかりとされていました。
では、糖尿病かどうかは、尿の色やにおいをチェックするだけでわかるのでしょうか?
本記事では、そして尿の性質とどのように関係しているのかを、わかりやすく解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「糖尿病」を発症すると「尿の色」はどのように変化する?匂いの特徴も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
上田 莉子(医師)
糖尿病による尿の変化

糖尿病になると尿の色はどうなりますか?
匂いの特徴を教えてください
糖尿病になると尿の量や回数は増えますか?
特に、夜間に何度もトイレに行くようになった場合は、糖尿病の可能性に注意が必要です。
糖尿病では、血中の余分な糖を尿として排出するため、尿量が増えます。
その結果、身体は水分を失って脱水傾向となり、喉が渇いて水を多く飲む(多飲)ようになります。これが典型的な症状です。
なお、この時期に糖分を含む飲み物を摂ると、さらに血糖値が上がり、多尿や口渇が悪化するという悪循環に陥りやすいため、注意が必要です。
そのほかにも尿に特徴があれば教えてください
糖尿病は、前述のような多尿・口渇・多飲に加え、意図しない急な体重減少などで気付かれることが多く、尿の状態だけで病気に気付くのは困難です。
しかし、尿の状態を簡単に調べる道具としてテステープがあります。テステープは、紙コップなどに採った尿に一定時間浸し、色の変化を見ることで尿糖の有無などをチェックできます。糖尿病の初期では空腹時血糖値が正常なこともあるため、心配な場合は食後2時間ほど経ったタイミングでの尿でテステープを試すと、よりわかりやすいかもしれません。
編集部まとめ

糖尿病は、一度発症すると完全に治ることは難しい病気です。
しかし、早期発見と早期治療によって、血糖値を良好に維持し続けることは可能です。
残念ながら、尿の色や匂いなど五感の変化だけで糖尿病に気付くのは難しいのが現実です。だからこそ、日頃から自分の体調の変化に注意を払い、異変を感じたら早めの医療機関への受診が大切です。
糖尿病を早期に発見し、すみやかに治療へとつなげることで、合併症の予防にもつながります。